ベルギービールの分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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|分類|ランビック|ホワイト|ブラウン|レッド|トラピスト|アベイ|セゾン| | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|クリスマス|工事中| | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
トラピスト・ビール Trappist Ale | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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|トラピストビールの定義|シメイ|ウェストマレ|オルヴァル| |ロシュフォール|ウェストフレテレン|アッヘル| |
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トラピスト・ビールの定義トラピスト・ビールとは、トラピスト修道院(厳律シトー修道会)で醸造されるビールです。修道院では、古来、パンやチーズ、ワインなどを自らの手で作り、自給自足の生活を送っていました。北方の修道院ではブドウ栽培が出来ないので、ワインの代替としてビールを生産してきましたが、時代とともにビールを醸造する修道院は減少していきました。 トラピスト・ビールの醸造所はベルギーに5つ(シメイChimay、 オルヴァルOrval、 ロシュフォールRochefort、 ウェストマレWestmalle、 ウェストフレテレンWestvleteren)とオランダに1つ(La Trappe、Schaapskooi)の6つありましたが、1998年12月にベルギーとオランダの国境にまたがるAchelがあらたに誕生したことにより、一時7つとなりました。 しかし、オランダのLa Trappeは、経営形態が変わり、修道僧が醸造に関わっていない(民間のBrasserie Bavariaが醸造)ということで、1996.12.1からトラピストビールの称号を剥奪されたので、現在トラピスト・ビールはベルギーの6つのみとなりました。
「Abbaye de ・・・・」という修道院の名前が付いたビールが数多くありますが、それら民間の醸造所が醸造するトラピストビール風のビールで、アベイ(アビイ)・ビールと呼ばれ区別されています。一般の消費者にはわかり難いので、トラピスト・ビールの醸造所のグループではトラピスト・ビールであることを証明するために独自のロゴ≪Authentic Trappist Product≫を作り、1997年からラベルに印刷するようにしています。 (追記) その後オランダのLa Trappe(コニングスホーヴェン修道院・醸造所)は、修道士が毎日数時間、醸造に携わり指導しコントロールすることを条件に2005年から再度トラピストビールの称号を使用できるよいうになりました。 (追記:増えていくトラピストビールとその定義の変更) 2012年-Stift Engelszell-オーストリア ・Trappistenbier Gregorius ・Trappistenbier Benno ・Trappistenbier Nivard 2013年-Zundert(Trappistenbrouwerij de Kievit)-オランダ ・Zundert 2013年-Spencer-アメリカ 2015年-Tre Fontane-イタリア 他にMont des Cats(フランス)は、シメイに委託醸造で作ってもらっているが、自敷地の修道院での醸造ではないので、トラピストビールとしては認定されない。将来、フランスの自敷地でビールを醸造すればトラピストビールを名乗れるのだろうが、それはベルギービールではなくフランスビールとなる。 また、シメイがMont des Catsの委託醸造を行っているようにLa Trappe(コニングスホーヴェン醸造所)も委託醸造を行っている。委託醸造分はトラピストビールとして認定されないので、「トラピストビール=トラピスト修道院で醸造している自ブランドのビール」とはなる。 |
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さて、トラピスト・ビールは、色、苦味、味わい、アルコール度数などどれも異なります。ビールのタイプとして1つのカテゴリーには入りませんが、これらのビールを総称して言うにはトラピストビールという名しかありません。どれもが個性的であり、古典的であり、品質や味わいがベルギービールの中でも抜きん出ており、すべてのビールの模範となるようなビールなので、「トラピスト・ビール」というカテゴリーがあってよいものと思います。
|トラピスト修道院|
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シメイ Chimay
シメイ・トリプルは、従来、キャップの色からシメイ・ホワイトと呼ばれていました。ホワイトと言っても白ビールではなく、ウエストマレ・トリプルのようなビールなので、消費者に誤解を与えないように「トリプル」と名称変更をしたということです。
修道僧向けの度数の低いビール(4.8% 33cl)が存在しています。 正式な商品名がないので様々に呼ばれており、販売されているレッド、ホワイト、ブルーという商品名は、王冠の色なので、海外では、王冠の色からゴールド(金属色そのまま)と呼ばれているようです。日本ではラベルが黒いのでシメイ・ブラックと呼んでいます。 シメイ・チーズのシメイ・ア・ラ・ビェールは、このビールでウォッシュされています。 (追記) 2002年ヴィンテージからシメイ・ブルーに、3リットルのジェロボームが登場しました。 (追記) 2002年からシメイ・トリプルに樽生が出来ました。 (追記) シメイ・ブラックがあまりにも商用で販売されたことから、本来のあるべき姿から逸脱しているということから、製造中止となりました。 (追記) 2011年1月からシメイ併設のカフェで、シメイ・レッド樽生が提供開始。日本でも2012.10から販売開始。 (追記) シメイ150周年を記念して、シメイ50周年記念ボトル「スペシャル ソン サンコント(1862-2012)」が発売された。プリントボトルで、王冠(ミュズレ (Muselet))は緑色である。アルコール度数10%の黄金色のビール。なお、同時にシメイ・グラン・リゼルブ2012のプリントボトルが国内で流通したが、プリントボトルはコレクターズ用に毎年製造している(2010年ヴィンテージも国内で流通していました)。 (追記) 2013年に生産中止されたシメイ・ブラックが形を変えて再製造されたというよりも、全く新しいビールとして製造されました。日本での商品名はシメイ・ゴールド。キャッチコピーは、「「門外不出」の修道士のみが味わえた特別なシメイ」ということで、旧シメイ・ブラックの「売り」を踏襲していますが、新しいデザインのラベルを用い、アルコール度数は5.0%、ホップの香り高くフルーティで飲みやすいものです。一瞬ホワイト・ビールかと思わせる部分がありますが、小麦は使用していません。あわせて、シメイ・ゴールドの樽(20l)も生産されています(日本では三井食品により、2014.5.1〜)。 (追記) シメイ・グラン・リゼルブ2014の1500ml、3000mlは、プリントボトルとなった。 Abbaye Nortre-Dame de Scourmont B-6464 Forges ホームページ(修道院)1: http://www.scourmont.be/ ホームページ(ビール): http://www.chimay.be/ ホームページ(Dom Armand): http://users.skynet.be/scourmont/armand.htm |
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ウェストマレ Westmalle
トリプル大瓶が9.5度で小瓶よりも0.5度アルコール度数が高いと思っていたら、2001年発売の小瓶の度数も9.5度に引き上げられました。 (追記) ダブル大瓶(750ml)も出ました。 (追記) シングルについては、修道院内併設カフェ用(修道院向かいのカフェ・トラピステンでも提供していない)で商用ではない「ウェストマール・エクストラ (Westmalle EXTRA)」があります。アルコール度数4.8%。330ml。ラベルは無く、黄色い王冠に「Westmalle EXTRA」の文字があります。河内屋さんが輸入を実現しました。 Brouwerij der Trappisten van Westmalle cvba Antwerpsesteenweg 496 2390 Malle ホームページ:http://www.trappistwestmalle.be/ |
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オルヴァルオルヴァル修道院は1070年に建設されましたが、フランス革命時に破壊され、1926年から再建され始めました。そして、修道院の再建と維持のために1931年に醸造所が建てられました。オルヴァルの由来と伝記
さて、オルヴァルのビールは1種類だけです。ドライホッピングによる強烈な個性は唯一無二のビールで、私はベルギービールの中で一番好きです。1076年頃、オルヴァル修道院が建てられた地方の領主であるマチルダ・トスカニー伯爵婦人Mathilde de Toscane(1046-1115)が澄み切った水の湧き出る泉のほとりに腰掛けていた時、自分の結婚指輪をふとしたはずみで泉の中に落としてしまいました。それはなくなった夫、ゴドフリーハンチバック公Gottfried of Lorraine(〜1076暗殺)から贈られたものでした。夫の思い出の品を失って悲嘆に暮れた伯爵夫人は一心に聖母マリアに祈りを捧げました。するとまもなく水面に一匹のマスが口に指輪を加えて現われ、婦人に返してくれたのでした。 この奇跡の不思議に打たれた婦人は、「願い求めた金の指輪がこの私の手元に返ってきたなんて!指輪を戻してくれたこの谷に祝福あれ!これから先、永遠にこの谷が『金の谷(ORVAL)』」と呼ばれんことを!とさけびました。 ORVALの紋章のマスと金の指輪は、この伝説から来ています。この泉(マチルダの泉)は、今も修道院と醸造所に必要な水を湧き出しています。 (オルヴァルのパンフレットより ※マチルダの生没等追加)
http://www.artisanpress.u-net.com/Wallonia/wallnews.html (追記) オルヴァルの隠しビールは、「オルヴァル・グリーン」と呼ばれ、330ml3.2%。通常のオルヴァルと同じボトルに入れられ、同じ王冠です。ラベルがないので、通常のオルヴァルからラベルを剥がすと見分けが付きません。しかし、ホップの香りが高くオルヴァルらしいもののアルコール度数の弱さで全く別のビールである事は区別がつきます。河内屋さんが輸入を実現しました。このビールは、オルヴァル修道院近くのカフェでのみ飲めるという話。また、色違いの専用グラスもあるという。 (追記) 2012年の報告では、オルヴァル併設のレストラン「A l'Ange Gardien」でオルヴァル・グリーンは何と樽生となり、アルコール度数も4.5%になっているという。 Abbaye N.-D. d'Orval B-6823 Villers-devant-Orval ホームページ: http://www.orval.be/ |
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ロシュフォール
ロシュフォールのビールはアルコール度数の異なる3種類が醸造されており、いずれもダーク・ビールです。ブロンドのビールはありません。日本に輸入されているのはロシュフォールの8と10の2種類です。
ロシュフォールの6は、販売地域限定のレア物で、ベルギーのビア・カフェでもめったにお目にかかれません。
(追記) ロシュフォール6について、輸入元の努力により、日本でも購入が可能になっています。また、ロシュフォールには、750mlや1500mlもあるようですが、日本での入手は困難です。 (追記) 2005年からクリスマス用に特別な「Cuvee」の製造を行っている。基本はロシュフォール8の特別なキュベで750ml、1500mlの2サイズあり、ヴィンテージ表記がなされ毎年ラベルデザインが異なります。 Abbaye Nortre-Dame de Saint-Remy B-5580 Rochefort |
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ウェストフレテレン西フランダース州のイーペルとポペリンゲの町近くにある。シント・シクステュス修道院は、1830年(1831?)に創立し、1838年からビールを醸造しています。第2次世界大戦から復興するために、1946年近くにあるシント・ベルナルドゥス醸造所にSt.Sixtusの名称を使う権利を与えました。そして、修道院産のビールが「Westvleteren」、民間醸造所産のビールが「St.Sixtus」という名で売られ、生産量の多いシント・ベルナルドゥスSt. Bernardus 醸造所のビールの方が有名になりました。この契約は1962年に延長され、1992年に終了したので、現在は「シント・ベルナルドゥスSt.Bernardus」の名のラベルになっています。さて、ウェストフレテレンは修道院でだけ購入できるビールで、決まった日に買える(販売所はドライブスルーになっていて、車1台3ケース限定)ほかは、向かいにあるビアカフェCafe De Vredeでしか購入できません。ベルギーのビアショップでもたまに売っていますが、価格はプレミア価格です。 ウェストフレテレンは3種類ありますが、ラベルが張ってないので、王冠の色でビールを見分けます。ビールの色は2000年に醸造されたBlondがブロンドですが、Extra8とAbt12はダークです。以前Special6(アルコール度数6.2度)という赤い王冠のビールがありましたが、修道僧の自家消費用のDubbel(アルコール度数4度、緑の王冠)と統合されて、Blondが醸造されたそうです。
なお、ウェストフレテレン・アプト12のアルコール度数は、1987年物は12度、1994年のTim Webbの本では11.5度、1997年時は11度だったのが、2001.5輸入のものは10.8度、同11月輸入のものにのは10.6度と10.8度の2種類あり、弱くなりつつあります。 (追記) アプト12は、2002年秋にアルコール度数が10.2度になり、さらに度数が低くなっています。 (追記) 「ウェストフレテレン12ギフトボックス」が2012年に発売された。修道院のレンガと窓のある壁の形を模した箱にビール(アブト10.2%330ml)6本と専用グラス2個がセットされています。修道院が修繕費用を賄うために特別に一回限り販売をするもの。ラテン語で「Ad aedificandam abbatiam adiuvi」で、 「修道院の修繕に協力した」というスローガンが記載されている。ビールにラベルはないが、このセット専用に王冠とグラスがデザインされている。 St. Sixtus-Abdij B-8640 Westvleteren E-Mail: brouwerij@sintsixtus.be |
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アッヘル17世紀からの修道院で、フランス革命による破壊ののち、ウェストマレ修道院の僧たちによって復興しました。昔この修道院にはビール醸造所があったといいますが、1917年で止めてしまいました。再び醸造を開始したのは、1998年末です。1998年12月10日に、醸造所がオープンし、ベルギー6番目のトラピストビールとなりました。ウェストマレの醸造長だったブラザー・トーマスと若い醸造技師のトムの2人でビールを造っています。
その後、アッヘルの瓶ビールが発売(2001.夏)されたそうです。度数は8度。やっと、本格的なトラピストビールの醸造が始まったようです。Achel8は、ブロンド色のビールです。 (追記) 2002年2月、小西酒造により、日本にも輸入され始めました。 (追記) アッヘルのホームページによると、2002年5月からAchel Extra(ブラウン、8%)というビールも醸造され、瓶詰めされているようです。 (追記) 上のAchel Extra(ブラウン、8%)とは、瓶もラベルも別物のアッヘル・ブルインBruinが2002年秋ごろから発売されています。
St. Benedictus-Abdij B-3930 Achel ホームページ: www.achelsekluis.myweb.nl |
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