第1回ベルギー王国ビール探訪記(2)

はじめに

今回の海外酒探訪の旅は、ベルギー。ベルギーには、世界にも稀な個性的な地ビールが多数存在する。 日本にもかなりの種類が輸入されているが、それでも全体からするとほんの一部。ビール文化の全体像を実感するために、当酒蔵奉行所の名和(奉行)と仲條(与力)は、ベルギー王国へと旅立った。 奉行(右)と与力(左)

日 程
  12月9日   東京→ブリュッセル→アントワープ(泊) *カフェ:クルミナトゥール
  12月10日   アントワープ *カフェ:ペルグロム、ヘット・エルフデ・ゲボット
  12月11日   アントワープ→ブリュッセル(泊) *カフェ:モール・シュビト、タベルネ・シリオ
  12月12日   ブリュージュ日帰り *ストラッフ・ヘンドリック醸造所
*カフェ:ブルクス・ビエールチェ
  12月13日   ブリュッセル *ビール博物館、カンティヨン醸造所 
*カフェ:ベカッセ、ビア・サーカス
  12月14日   ルーヴァン日帰り *ドムス醸造所 
*カフェ:ドムス、リマージュ・ノートルダム
  12月15日   ブリュッセル→ 12月16日→東京  

《ベルギー王国の位置・言語》             

 ベルギー王国は、オランダとフランスに挟まれた北海に面する小国。 1830年にオランダの南部諸州が独立し成立した国である。この国は単一民族の国家ではなく、 北部のフランダース地方はゲルマン系でオランダ語(正確にはフラマン語=蘭語の方言)、 南部のワロン地方はラテン系でフランス語(正確にはワロン語=仏語の方言)を話す (一部ドイツ語圏もある)。なお、北部に属する首都ブリュッセルは主にフランス語である。 語圏の関係で、現在はフランダース、ワロン、首都ブリュッセルの3地区からなる連邦制の立憲君主国となっている。 また、小国ではあるが、NATO本部やEU本部が置かれ、ヨーロッパの中心として重要な役割を担っている国である。

 言葉が異なることに伴い、地名もそれぞれの言語で表記される (下表のとおり)。2つが連記して表示してあるならまだしも、それぞれの地方へ行くとその地方の言葉でか表記されていない。 観光客があまり来ない小さなレストランでは、メニューはどちらかの言葉のものしか用意されていないから、 オランダ語圏でのレストランのメニューは、オランダ語を知らない我々旅行者にとっては全くの困り物。 あまり離れていない町でも言圏が変わると言葉が通じず、例えば、ブリュッセルから電車で20分程度しか 離れていない隣のルーヴェン市に行くと、街の標識はオランダ語表記ばかりになる。

フランス語

オランダ語

英語

ブリュッセル Bruxelles ブルッセル Brussel   Brussels
ブルージュ Bruges ブルッヘ Brugge   Bruges
アンベール Anvers アントウェルペン Antwerpen アントワープ Antwerp
ルーヴァン Louvain ルーヴェン Leuven   Leuven 
  Gand   Gent   Ghent
  Ypres   Ieper   Ieper
  Liège   Luik   Liege
  Mons   Bergen   Mons
  Namur   Namen   Namur

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