第2回ベルギー王国ビール探訪記(19)

ベルギー情報(3)

★ベルギーの海の幸

 ベルギーといえば、やっぱりムール貝の料理である。貝殻の大きさに比べ身が小さい日本のムール貝とは品種が異なり、ベルギーのムール貝は身がふっくらしていて、食べごたえがある。
 ムール貝の料理で有名な店がシェ・レオンCHEZ LEON である。どの都市にも支店があるが、ブリュッセルのイロ・サクレ地区にある店が元祖で、創業は1893年という。この店のムール貝は他の店よりも大きいといわれているが、実際MOULES AU VIN BLANC(ムール貝の 白ワイン蒸595BF)を注文すると大鍋いっぱいに大粒のムール貝が出てきて大いに満足。他にはMOULES ESCARGOE GRATINEES(ムール貝の エスカルゴ風グラタン、525BF)を注文。ワインは、アルザスのピノ・ブランを選択したが、ラベルにこの店のマークが入っているオリジナルラベルのワインで、ムール貝には非常によく合うワインであった。 
 シェ・レオンのメニューには、ムール貝ばかりでなくベルギーの名物料理が一通り掲載してあるので観光客には入りやすい店 であるが、有名店であるためか非常に混んでおり、にぎやかな雰囲気の店である。

【データ】 CHEZ LEON (18 Rru des Boucheres,BRUXELLES) 02 511 14.15

ムール貝とともに味わっておきたいのが、生カキ。帆立貝のような形をしたヒラガキがこの地では本来のカキだが、近年このヒラガキが取れなくなって、価格が高騰。フランスなどでは日本からマガキの稚貝を輸入して養殖しないと需要に追い付かないという。一皿6個で、マガキは300BF、ヒラガキは600BF位と価格差が大きいので、どちらの貝か表示がなくともメニューの値段でわかる。細長いマガキはまだ良心価格。
 育った海の海水の違いだろうか、日本の生ガキとは身の色や味わいが少し異なり、北海の海水をはっきり感じる。生ムール貝と比較しながら、生ガキを賞味したい。 ブリュッセルの聖カトリーヌ教会近くのレストラン“JACQUES"は気さくな海鮮レストランなので、また訪れてみた。相変わらず地元の人たちで賑わっている。ここでは、MoulesParq es(生ムール貝240BF)Huitres de Zelande(オランダ南部のゼーラント州産の生ガキ620BF)を食べる。他にLotte(かわめんたい790BF)という魚を、Mousseline(60BF)というレモン味のソースで食べたが、白身で柔らかく淡泊な味わいな魚であった。ウナギのグリーンソースやアンコウ等、海の幸のメニューが豊富で、値も張らないレストランである。

【データ】 JACQUES(44 Quai aux Brique,BRUXELLES) 02 513 27.62

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