第2回ベルギー王国ビール探訪記(20)

ベルギー情報(4)

★ベルギーのファーストフードあれこれ

 いま日本でベルギーの食物としてブームなのはベルギーワッフルである。小便小僧がトレードマークの「マネケン」 が火付け役で、そのチェーン店は都内各所に出店している。店の案内には、店名はブリュッセルのグラン・プラスそばの ワッフル店「マネケン」から付けたと書いてあったので、その元祖 Manneken( マネケン)の店を覗いてみた。ブリュッセルワッフルとコーヒーのセットで 180BFだが、ムール貝や牛肉のカーボナードなどベルギー名物の料理もあるカフェ・レストランとして営 業していて、日本のマネケンとは全く異なる店であった。元祖マネケンのトレードマークも小便小 僧だが、なぜか髪の毛が黒くふさふさ生えているのがやや変である。
 グラン・プラス周辺は観光客が集まるところだが、ワッフル屋も多い。2言語の表記でWAFER(ワッフル)、 GAUFRE(ゴーフル)と書いてあるのはいいが、日本語で「とってもおいしいワッフル」などと看板 に書いてあると、ちょっと食指がでない。最悪なのはチョコ屋の「チョコレート ブリュッセル YEN WELCOME」。この近辺は日本語が氾濫している。

とってもおいしいワッフル チョコレート ブリュッセル YEN WELCOME

 ギリシャ料理のピタPITTAは最近東京でも、路上で「スブラギ」と称して売っている店を見かけるこ とが増えてきたが、ベルギーでもこの2年間に随分とピタの店が増えたようで、以前はなかったブリュ ッセルのイロ・サクレ地区にも数軒の店が開店していた。ピタにも数種類あってそれに合わせるソース も選ぶようになっている。大体130BFくらいである。

 ゲントではホットドックやハンバーガーと一緒にピタを販売しているサントウィッチ・バーが広場 に出店していた。そこではホットドック用のソーセージが選べるが、白いソーセージと黒いソーセージ の2種類あって、黒いのはBRAADWORSTという血のソーセージである。ブーダン・ノワールのホットドックなどちょっと勇気がいる食物かもしれない。

 フリッツ=フライド・ポテトは様々な料理の付け合わせとして出てくるが、街角 ではフリッツ専門店もあり、Frituur N'1(アントワープ)、fritland(ブリュッセル)などすぐフ リッツの店だとわかる。ピタを売っている店でも大概フリッツも売っているが、フリッツ50BFに、ソース代が別に15BF というのが普通である。ソースは数種類から選べるようになっている。 


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