中国茶の種類
青茶|緑茶|黒茶|白茶|黄茶|紅茶|花茶|台湾茶
中国茶を分類するとき、一般的には製茶方法の違いにより、青茶・緑茶・白茶・黄茶・黒茶・紅茶の6つに分類します。これを「中国茶の六大分類」と言います。
種類 製法 代表的な銘茶 特徴
緑 茶 不発酵 龍井茶(浙江省)、碧螺春(江蘇省)、黄山毛峰 中国で一番生産量が多く(約8割)、また、品種の多さも世界一。中国で一番広く作られているお茶は実は緑茶。80〜85度ぐらいのお湯で入れる。
白 茶 弱発酵 白毫銀針、白牡丹、壽眉 発酵の過程を経ず、摘んだ茶葉を揉まずにその場で乾燥させてしまう、いわば日干しのお茶。新芽はうぶ毛のように白い毛がある品種が多いことから白茶と呼ばれる。中国では、体内の悪い毒を取り、解熱作用があるとされ、夏にも好んで飲まれている。
黄 茶 弱後発酵 君山銀針(湖南省洞庭湖)、霍山黄芽(安徽省)、蒙頂黄芽(四川省) 黄色い水色のお茶、黄湯黄葉。緑茶に似ている、緑茶とは別の奥の深い味わいがあるという。お湯を注ぐと茶葉が浮き沈みする。
青 茶 半発酵 武夷岩茶、安渓鐡観音、凍頂烏龍茶、広東水仙、鳳凰単叢、、東方美人、文山包種茶 しばしば蜜や花のようと例えられる、豊かな温かみのある香りが特徴。良いものは苦味や渋味のかどがとれていて、バランスのとれたふくよかなまるい味わいがある。香り・味の個性や質などにより様々なタイプとグレードが存在する。
紅 茶 完全発酵 正山小種、小種紅茶、祁門紅茶(安徽省)、寧紅工夫(江西省)、宣紅工夫(湖北省)、川紅工夫(四川省) 独特の深い色と香りが特徴。紅茶のルーツは中国である。
黒 茶 後発酵 プアール、六堡、六安 黒茶は独特の古びた香りが特徴。体内の脂肪を洗い落とし、血液中のコレステロール値を下げ、血液循環がよくなると言われている。代表的なものは日本でもおなじみのプーアール茶。プアール茶には陳茶といってヴィンテージものがある。
花 茶 加工茶 茉莉龍井、桂花烏龍、白龍珠(福建省福州) 六大分類ではないが、一般的に飲まれている茶。花茶には、花だけのタイプと、いろいろな中国茶葉に、花の香り(ジャスミンやキンモクセイ)をつけた或いはブレンドした物などがある。
※台湾のお茶も以上の分類のいずれかに該当します。

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