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イベント情報 | ||||
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A Tour of the Wines of France with Hugh Johnson | |||||
2000 ヒュー ジョンソン ワイン ラヴァーズ テイスティング | |||||
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2000.11.13出品の銘柄 | |||||
"A Tour of the Wines of France with Mr. Hugh Johnson" シャンパーニュ Moet & Chandon Vintage Brut 1993 A.C. Champagne ロワール、ミュスカデ Chateau de la Mercrediere 1999 A.C. Muscadet Sevre et Maine sur lie ロワール、サンセール Sancerre Domaine du Colombier 1998, Pascal Jolivet A.C. Sancerre アルザス Riesling Jubilee 1997, Hugel et Fils A.C. Alsace ブルゴーニュ、 シャブリ Chablis Les Fourchaumes 1998, Domaine Laroche A.C. Chablis 1er Cru ブルゴーニュ、 ボージョレー Moulin a Vent 1998, Sylvain Fessy A.C. Moulin a Vent ブルゴーニュ、 コート・ドール Gevrey Chambertin Petite Chapelle 1997, Domaine Rossignol Trapet A.C. Gevrey Chambertin 1er Cru コート・デュ・ローヌ、 シャトー・ヌフ・デュ・パプ Chateau de Beaucastel Rouge 1996 A.C. Chateauneuf du Pape ボルドー 右岸 Chateau Magdelaine 1997 A.C. St. Emilion 1er Grand Cru Classe ボルドー 左岸 Chateau Langoa Barton 1996 A.C. St. Julien 3me Grand Cru Classe ハンガリー、トカイヘギリャ Royal Tokaji Blue Label 1996, The Royal Tokaji Wine Company Aszu 5 Puttonyos |
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要旨 | |||||
最初の1分で、いかに人気を博されたいならどうすればよいか。それは、シャンパンを注ぐことです。それで、シャンパンを用意しました。(笑い) 今回のツアーは大変で、2時間でフランスを回ります。リストにはブドウ品種が1種類しか記載されてありません。それは、リースリングです。普通のカベルネ、メルロ、シャルドネ等の名前が出てこない。それは、伝統的産地のワインだからです。 こうしたテイスティングでは、昔のテイスティング方法となります。それは、普通1〜2種類のブドウしか植えられていなかったので、どんなブドウ品種かを考えることなく、場所、どこのワインかということが大事なことになります。こうしたワインは、品種やフレーバーではなく、ワインのエッセンス、土壌、歴史などがワインに反映しています。 1.シャンパン Moet & Chandon Vintage Brut 1993 A.C. Champagne アロマがすごく強いので、部屋の端の人が開けたところまで走ってくらいです。食前酒としてののみでなく、いろいろな料理に合います。 どうしてシャンパンが北で作られたのか、それは、パリに近かったからです。飲む人がいるということが大事です。昔は消費される市場に近い所で作られている。どうして、シャンパン地方でピノ・ノワールが作られたのか。ブルゴーニュではピノ・ノワールが作られていました。パリから近いところでピノを育てたんです。つまり、シャンパンはブルゴーニュワインのイミテーションであったのです。その後、イギリス人が泡が入った方が良いとして発泡させた。その後、神の飲み物として現在にいたっています。 モエ・エ・シャンドンは、シャンパーニュ一番の生産者ですが、ベストではありません。いいシャンパンの一つではあります。影響力が大きく、モエ・エ・シャンドングループに入っています。モエの名は、ナポレオンが名づけた物で、モエ氏は、ナポレオンの友人でした。 ノン・ヴィンテージとヴィンテージ物があります。ここでテイスティングするのは1993年もの。1993年は素晴らしいヴィンテージです。 地図を見てたどります。シャンパーニュからパリに川が流れています。カルヴァドスは忘れてください。ワインを作る一番北方はシャンパーニュです。 2.ムスカデ Chateau de la Mercrediere 1999 A.C. Muscadet Sevre et Maine sur lie ムスカデは初心者用と言われています。価格が安くメニューでも安い。ムスカデでも本当によいムスカデは好きです。このワインは1999年ですか。ムスカデは1年で飲みきります。2〜4年ものもありますが、ほとんどのワインはクイック・ワインです。 こうしたクイックというワインは悪いワインなのでしょうか。いいえ、心地よく飲みやすい、決して質が悪いワインではありません。 口に含むとふわっとします。非常にドライです。海岸沿いの味がします。これに合うのはカキとか、海産物です。 3.サンセール Sancerre Domaine du Colombier 1998, Pascal Jolivet A.C. Sancerre サンセールからシャブリは、同じ丘陵にあて、石灰岩質の同じ土壌です。大西洋岸のムスカデと中央のサンセールの違いは何か?、それはブドウの品種の違いです。サンセールはアロマチック・グレープであるソーヴィニヨン・ブランです。みな、サンセールを飲むとサンセールとは言わないで、ソーヴニヨン・ブランといいます。ソーヴィニヨン・ブランは、土壌を選ばないので、世界各地で作られています。同じソーヴィニヨン・ブランでもサンセールはサンセールらしい土壌、石灰質のワインで、何かを要求しているしっかりしている味わいのワインです。ここにフランス人の天才性があります。フランス人のみが「ワインに合う料理なにか。また、料理がワインの味を作り出す」と常に心の中にワインと料理についての意識を持っています。 例えば、イタリアは、小さな国の連合体と考えられます。しかし、ワインにはあまり個性が無く、地域地域に料理はありますが、ワインはボトルに入っていればよい。ボトルに入っているものをワインと呼ぼうという程度です。 サンセールに合う料理は、ソーセージ、ヤギのチーズです。サンセールは20世紀になってパリで飲まれるようになってさらに洗練されてきました。 4.アルザス Riesling Jubilee 1997, Hugel et Fils A.C. Alsace 今まで飲んできたワインはずっと北の方で、すべて白ワインです。この北の緯度では白ワインしかなく、赤ワインで良いものはもう少し南、ブルゴーニュまで来ないとありあません。リースリングもアロマチック・グレープです。1997で古いワインです。リースリングが持つ香りが失われています。ドイツに比べアルザスのリースリングの香りは弱いですが、口に含むとピュアな強い味、フルボディなワインとなっています。 アルザスは南北に縦長でヴォージュ山脈の形と同じです。こうしたことから、日照時間が一番長いところとなっています。 作り手のヒューゲルは有名です。350年近くワインを作っています。戦争で荒廃した所です。今後こうしたことが無いようアルザスはドイツの品種が植えられており、言葉もドイツの単語を話しています。 このワインは本当な意味でドライとはいえません。少しですが果実から来る甘味が丸みを帯びて完結しています。ドライといえばムスカデが一番ドライです。 5.シャブリ Chablis Les Fourchaumes 1998, Domaine Laroche A.C. Chablis 1er Cru シャブリは有名で、ドライな白ワインとして有名です。なぜ、シャブリが有名になったかというと、それは、地理的な条件で、川に沿っていくとパリにつながっているからです。川デパリとつながっているので、国際的にいろいろな人が飲む、高くてももっといいものを作ろうとする。昔シャブリにシャルドネが紹介された時、それは、ボーヌのものといわれました。 このワインは、100%シャルドネです。シャルドネにとって最もよい土壌は石灰質の土壌です。 シャルドネを思うとき、なぞなぞ(連想ゲーム)をします。動物?、植物?いいえ違います。いろいろ連想して、「〜ではない。」「〜である。」という風にまとめていきます。私はシャブリに植物ではなくて「土」ミネラルを感じます。 シャブリはすべてシャブリといえれば、こんないいことはありません。一級、特級があります。一級のシャブリが一番シャブリ裸子、ミネラルに感じます。特級畑は南向き斜面なので、ブドウが熟しフルーティになるので、一級が一番シャブリらしく感じます。 ドメーヌ・ラロッシュは、素晴らしい作り手で、1998年はいいヴィンテージです。 これで、半分が終わったので、南半分に行きます。 ボジョレー/ムーラン・ナ・ヴァン Moulin a Vent 1998, Sylvain Fessy A.C. Moulin a Vent どのくらい「濃さ」があるのか試すには、白い紙に書かれた文字が読めるかどうかです。濃いようですが、深くはありません。それがガメイです。 ガメイでないブドウを植えないのは、これまで何百年も培ってきたものが壊れるからです。ボジョレー・ヌーヴォーとは別のものです。ムーラン・ナ・ヴァンには肉質の風味があります。 7.ブルゴーニュ Gevrey Chambertin Petite Chapelle 1997, Domaine Rossignol Trapet A.C. Gevrey Chambertin 1er Cru タンニン。言ううまでもなく、ブルゴーニュ、ピノ・ノワールです。サクランボ、チェリーがかったおので、それほど色が濃くありません。果実の風味がします。よく言われるのは、チェリー、種が入った果物と言われます。その他、新樽に多く触れてる場合は、コーヒーともいわれます。これは、純粋、繊細な香りです。口に含むと口いっぱいに広がる刺すような長い余韻があります。昔、コート・ドールでもガメイを作っていましたが、品質的に良くなく、ガメイを追放しました。コート。ドールで唯一許されたのがピノ・ノワールでした。追放されたガメイは南に行きリヨンの方へ。石灰質ではなく、砂と岩の方へ行き、ようやく合いました。これがブドウと土壌のマッチです。 南に下ると、ブルゴーニュ、ボジョレー、リヨン・・・リヨンでは昼食、コート・ド・ローヌ、アビニョン。 8.シャトー・ヌフ・デュ・パフ Chateau de Beaucastel Rouge 1996 A.C. Chateauneuf du Pape 14世紀、教皇に選出された人は、ボルドーの人でした。ローマは遠いので、ここで留まりました。そうするとここに人が集まってきました。質も高くなってきました。ここの土地はローム層で、石がいっぱいあり、日中の熱を蓄えます。 ブドウは13の品種を作っています。 このワインは、1つの品種を求める人とは反対のワインです。ブレンドの才能の結実です。レシピが必要なくらいです。色が濃いです。ピノ・ノワールは皮が薄いので決して濃くはありません。色の濃いワインはブルゴーニュではありません。透かしてみると、色は濃く、やっと文字が見えるようです。甘い香りで、生ではなく煮た、つまりジャムのような香りがします。口に含むとあたたかみがあって、「とてもいいぞ!」というワインです。 7番と8番にひたっていたい気分です。 シャトー・ボーカステルは、ペラン・ファミリーが作っています。もう一つ、アヴィニョンのすぐ北、ヴァントーでも作っています。しかし、シャトー・ヌフの方が美味しいです。 9.ボルドー右岸/サンテミリヨン Chateau Magdelaine 1997 A.C. St. Emilion 1er Grand Cru Classe フランスの地方では、南ラングドックは通常悪いワインでした。それよりは皆、イタリアのワインを探しました。しかながらしながら、短期間に良くなってきました。この変化は新世界のワインの変化を受けて変わってきたものです。ラングドックでは伝統とかはありません。近いうち、ロバート・モンダヴィのラングドックワインが出るでしょう。 また、南西地方には、その土地土地の面白いワインがあります。北に上り、つぎは、ボルドーへ行きます。 リブルヌでいちばん有名なのがサンテミリヨン、次がポムロールです。 シャトー・マグドレーヌは、ムエックス・ファミリーのワインです。ムエックスはシャトーペトリュスを所有しています。このワインはムエックスの嗜好で作られています。このサンテミリヨンは非常に美しいところで、世界遺産にも登録されました。ここのシャトーのセラーは、ローマ時代の石切り場です。土壌は石灰岩です。西に行くほどワインの色は濃くなります。10番のワインほどではありませんが、このワインも非常に濃いです。 シャトー・ヌフは、南の暖かい煮込んだ風味ですが、シャトー・マグドレーヌは海岸、ちょうどヨードのような海の香りがします。口に含むとやわらかな質感です。タンニンも確かにあるが、決して強くはなく料理に合わせると、うまく結合するタンニンです。ボルドーの1997年はあまりいいヴィンテージとして言われていないが、サンテミリヨンの1997年は非常によいです。 同じボルドーでもメドックとサンテミリヨンでは違うのは、メドックではカベルネ、サンテミリヨンではメルロです。 10.ボルドー左岸/メドック Chateau Langoa Barton 1996 A.C. St. Julien 3me Grand Cru Classe 非常に濃いカベルネ・ソーヴィニヨンです。カベルネのすべての特徴を表しています。タンニンが多く含まれています。よりフレッシュで、ランゴア・バルトンは偉大です。1996年は、若い。あと10年は持ちます。硬い部分、甘味が調和し、おいしさを長時間キープしています。 今までオークの話をしませんでした。そして今日は、どれもオークの感じがありません。 よく新世界のワインを見ると、「18ヶ月フランスのオークで」とか書いてありますが、それは何かサポートが必要なワインだからオークを使うのだと思います。オークを感じるなら、フランスのムルソーに行けばわかります。 しかし、今日の4つはオークが使われています。フランスのワインでオークの感じが残っているワインはまだ飲みごろとは思いません。今日のワインはオークが消えて、ワインのフレーバーだけです。 ワインを味わうにはブドウを味わいます。ブドウ、ワインのフーバーがあるもの、ファイン・ワインと呼びます。 11.トカイ Royal Tokaji Blue Label 1996, The Royal Tokaji Wine Company Aszu 5 Puttonyos フランス人が唯一真似をしたのが、トカイです。1700年代にハンガリーから来たトカイをワインの王、王のワインと呼び、どうしてこれがフランスで出来ないのかと言った王の命を受けて、ソーテルヌを作ってみたり、いろいろ試行錯誤してみたが、ブドウの品種や土壌、気候が違うので同じ物にならなかった。 ウクライナの国境近くで作られます。偉大なワインといわれたワインは、この中で結ういつ鉄のカーテンい閉ざされたワインです。協賛政権が壊し無くしました。1989年にロイヤル・トカイ・カンパニーを設立し、伝統のワインを発見しようと頑張ってきました。 マッド村にロイヤル・トカイ・カンパニーの本社があります。 今日のはブルーラベル。ブレンドです。田他のは単一畑で、格付けがありました。昔はありました。ニュラソー、マゼス・マリーでは土壌が違うので味が違います。貴腐菌を使ったワインはトカイが最初でした。 私が気に入っている特徴は、一番純粋なフレーバー、2番はアルコール度が低い・・・それだけ多く飲める。今日の昼食に日本の会席と合わせたら、甘口で酸味のあるトカイが合いました。 |
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