ヴィンテージワインを楽しむ会

日時:平成11年3月6日17時〜
会場: 伊勢勇倉庫特設会場 (鷺ノ宮)
主催:伊勢勇酒店(鷺ノ宮)
会費:7,000円

※奉行所から奉行が参加。
1999年3月6日、鷺ノ宮にある伊勢勇酒店の主催で、トンドニアの垂直テイスティングの会が開催された。店のお女将さんによると、たまたま、まとまって入手したので、比べて味わってみたいとのことで企画したという。なにぶんヴィンテージが古いので、飲めないワインもあるかもしれないとのことで、1989年のCh.ラトゥールが口直し用にメニューに1本追加されている。
 1965だけがクリアンサで他はグラン・リゼルバ。グラン・リゼルバとクリアンサの熟成能力の違い。1978年の同じヴィンテージでのトンドニアとイラチェの比較。1954年の味わい。などさまざまな観点からテイスティングを始めた。

当日のワイン

  1. VINA TONDONIA GRAN RESERVA 1954 (スペイン リオハ)
  2. VINA TONDONIA GRAN RESERVA 1961 (スペイン リオハ)
  3. VINA TONDONIA COSECHA DE 1965 (スペイン リオハ)
  4. VINA TONDONIA GRAN RESERVA 1968 (スペイン リオハ)
  5. VINA TONDONIA GRAN RESERVA 1978 (スペイン リオハ)
  6. REAN IRACH GRAND RESERVA 1978 (スペイン ナバーラ)
  7. GRAND VIN DE CHATEAU LATOUR 1989 (フランス ボルドー ポーイヤック)
1 トンドニア 54 レンガ色、しかしまだ赤さも残る。健全でキレイ。オリある。
オークの香り。1、2、4、5に共通の香りがある。
複雑な含み香と味わい。54年というのに若さまで感じる。やや酸味。
好感度 ★★★★
2 トンドニア 61 レンガ色。オレンジ混ざる。54年よりも薄い色。キレイ。オリがない。
オークの香り。タバコの葉の香り。
香り同様、タバコの味がする。時間とともにざらついてきた。
好感度 ★★★☆
3 トンドニア 65 クリアンサである。濁っている。レンガ色。
酸。マディラ、シェリーの香り。
マディラ。酸味。
好感度 ×
4 トンドニア 68 レンガ色。1と2の中間の濃さ。
オークの香り。複雑な香り。
タンニン。時間とともにマディラ味を帯びてきた。
好感度 ★★★
5 トンドニア 78 明るいレンガ色。輝きある。
オリなし。オーク香。やや単純な香り。
酸味。苦味。
好感度 ★★

6 イラチェ 78
  香り立たない。色赤く濃い赤。若い感じ。熟成を感じない。
  飲むとやや甘味を感じる。エキゾチックな味。1〜5とは全く異なる味。タバコ、スパイス。
★★☆
7 CHATEAU LATOUR 1989
  とでも濃い色。グラスの向こう側の文字が見えないほど不透明。複雑な香りだが、控えめに感じる。時間とともに香りのパワーが増すようである。甘味もある。スパーシーさもある。ジャムのような濃さ。収斂味はあまり感じない。
★★★☆
番外 Chateau du BREUIL Vieille Vigne 1997 (Coteaux du Layon Beaulieu)
 貴腐ワインである。グリセリンの足が長い。黄味の中にグリーンも混じる。黄金の輝き。つややか。酸味と甘味のバランス。ブルーチーズに良く合う。
★★☆

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