−1995年ボルドースーパープレミアムワイン10種のテイスティング−
ロバート・パーカー氏来日記念
・東急ワインセミナーの記録

主 催:東急百貨店

日 時: 平成10年6月23日(火)午後2時〜4時

会 場: キャピトル東急ホテルB2「真珠の間」

募集人員:500名

参加費: 20000円

※奉行所からは奉行と与力が参加
平成10年におけるワイン界最大の話題は、ロバート・パーカーJr.氏の初来日であろう。平成10年6月23日キャピタル東急ホテル「真珠の間」で開催されたテイスティングの会に奉行(名和)と与力(仲條)が参加したので報告する。
 この日の試飲ワインは
  1. Ch.コス・デストゥルネル
  2. Ch.モンローズ
  3. Ch.レオヴィル・ラス・カーズ
  4. Ch.デュクル・ボーカイユ
  5. Ch.オーブリオン
  6. Ch.シュヴァル・ブラン
  7. Ch.アンジェリュス
  8. Ch.テルトル・ロートブッフ
  9. Ch.トロロン・モンド
  10. Ch. ラ・コンセイヤント
のそれぞれ1995年というビッグなワインばかり。壇上にはパーカー氏の他にCh.トロロン・モンドのクリスチーヌ・ヴァレット女史、ネゴシアンのドミニク・ルナル氏、パーカーの著書の翻訳者でワイン輸入業者のアーネスト・シンガー氏も並んでいた。
 パーカー氏のそれぞれのワインに対するコメントも興味深かったが、ここでは、パーカー氏が話した偉大なワインの8つの要素について紹介しよう。

偉大大なワインの8つの要素
1.ワインが口の中で美味しいと思わせてくれるか。知性に訴えかけてくるか?
2. 興味を惹きつけ、離さないかどうか?
3. ワインの香りと味わいが凝縮されていなければならないが、重さがあってはならない。
4. 一本のボトルでも新しくすする一すすりから新しいものが感じられ、最後の一すすりが一番旨いこと。
5. 熟成のポテンシャルを持っていること。
6. ワインがそのワインだけにある独自の個性を持っていること。
7. ワインの味わいがユニバーサルであること。誰もが好む味わいであること。
8. どの要素も突出していないこと。アルコール、酸などが渾然一体になっていること。
100点満点による評価方法はヒュー・ジョンソン氏から批判を受け、同じ100点満点の評価をするステーブン・タンザー氏からはパーカーとは違うと言われているが、評価方法はそれぞれ異なっていても、偉大なワインに対しての認識は3人とも同じであると感じた。   

(奉行)


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