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ブリューゲル (1525-1569) |
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Bruegel
(5.2% 33cl)
Br.van Steenberge |
ブリューゲル(Pieter Bruegel)は、デューラーと並び北方ルネサンスを実現し、近代絵画の原点を創った16世紀フランドルの画家です。現在のベルギー、リンブルク州に生まれたとされ、ブルッセル近郊に住んでいました。「農民画家」と呼ばれたが、彼は「農民」ではなく見識豊かな教養人でした。
フランス、イタリアへ旅したにもかかわらず、古典的な理想の姿を追求する、イタリア的なところは少しもない北方の伝統が色濃い絵画を描きました。
彼の絵画には、空想、不安や絶望をテーマにした絵画もありますが、狩の風景や子供の遊びといった民衆を描いた絵画も多数あります。
その中でも、フランドルの農民を描いた絵画の中にはビールを飲んでいる風景が描かれており、興味をそそります。そして、ビールのラベルになったものもあります。
上のビールラベルは、「農民の踊り」の部分画です。ビールが入っていると思われる陶製の壺は今もランビックビールを入れるのに使用されていますが、残念ながら、この「Bruegel」というビールはランビック・ビールではなくて、アルコール度数5.2度のアンバー・エールです。
この陶器の壺でビールを飲んでいると思われる光景が描かれたブリューゲルの絵を、調べてみました。 |
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農民の踊り The Peasant Dance 、1568ウィーン美術史美術館 |
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農民の婚宴 Peasant Wedding (1568)ウィーン美術史美術館 |
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Harvesters'
Meal |
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The Harvesters(1565) Metropolitan Museum of Art, New York |
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Summer (1568) Kunsthalle, Hambourg, Germany. |
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◆ランビックビールとは
ランビックビールは、ブリュッセル西南部、ゼナ川Zunnebeek の谷間周辺のペヨッテンランドPayottenlandと呼ばれる地域だけで造られる小麦ビールで、この地域に生息する野生酵母を使用して、自然のなすがままにビールを醸造する原始的なビールです。
◆ブリューゲル・ロード(Bruegel Route)
このあたりの醸造所やビア・カフェでは決まってブリューゲルの絵を飾っています。ピーテル・ブリューゲル(大ブリューゲル1528〜69)は、当時では例外的に名もない農民達とその生活を好んで描いたので「農民のブリューゲル」と呼ばれました。彼の作品の舞台となったところが、ほぼペヨッテンランドと一致し、そこに暮らす人々の生活は16世紀以降も変わっていないようにも見えます。
この地域全体に「ブリューゲル・ロード」という観光ルートが整備されています。このルート上には、ランビックビールを醸造するメーカーが多数あります。「〜beek」と付く町の名が多いのですが、このbeekとは「小川」の意です。ゼナ川に注ぎ込む無数の小川がこのあたりにあり、この地域だけにすむ野生酵母が生息しやすい環境を作っているようです。
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昔も今も陶製のピッチャーを使用 |
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ブリューゲル「農民の踊り」
ビアカフェに飾られた複製画 |
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ランビックを楽しむ地元の人たち |
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