ベルギーにおけるビール税
EU各国のビール税と
国民1人あたりの消費量

(1ユーロ=110円、消費量1999年)
国名 ビール税
消費量
ユーロ/l 円/l
フィンランド 1.43 157 80
アイルランド   109 126
英国 0.81 97 99
スウェーデン 0.77 89 59
デンマーク 0.46 50 105
オランダ   23 84
ベルギー 0.21 23 100
オーストリア   19 109
イタリア   18 27
ギリシャ   16 43
ポルトガル   15 65
フランス   14 39
ドイツ 0.09 10 128
スペイン   9 69
ルクセンブルク   6 110
※日本   222  
EU内における物品にかかる税金は、国によってまちまちです。
 北欧では禁酒志向があり、かなり高税率ですが、南欧では低い税率となっています。しかし、陸続きで自由に行き来できるので、すでに国境がないのも同然です。税金の安い隣国に買出しに行くということも頻繁に行われています。国ごとにばらばらなビールの税率がメーカーや販売店の競争力にも響いているといいます。

 2001.3.6朝日新聞朝刊によると、EU18カ国のメーカー団体でつくる欧州ビール醸造者連盟(CBMC)が、欧州議会などを通じ、税率を低い国々に調和させるべきだと訴えているという。具体的には税の高い5カ国が税制を見直すこと。
 すでに、フランスが5倍、スペインが3倍に引き上げ、デンマークは約4割引き下げた状態なのだという。

 ベルギーは北隣のオランダとは同税率で、欧州では適当といえる税率なのでしょうか。
 しかし、東隣ルクセンブルクとは大きくかけ離れていて、付加価値税もベルギーが21%なのに対しルクセンブルクは15%。ガソリン税も大きく異なるということです。
 ビール大国のドイツと比較しても税率は高いようです。
 それにしても、いかに日本が、ビールに対して高い税金をかけているかを、改めて思う話です。
(追伸)
英国とスウェーデンは、この記事以降のユーロ換算の新データでは、税率を下げたようです。
 【参考】

ベルギービールの魅力
酒蔵奉行所関連
Copyright(C) T.Nawa 2000-2003