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第6回ベルギー王国ビール探訪記(11)
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Het Bier Paleis ビア・パレスビアショップという看板もないようで、もともとはお土産屋さんだったのだろうか、チョコレートや絵葉書などブルージュ土産の品やサッカーグッズも扱っている。ビールの陳列棚が入り口から遠い場所なので、ちょっと見もお土産屋である。 ところが、店に入るとまず驚かされたのは、ビール・グッズの多さ。タオルや帽子、ポスター、コースター、旗、看板などマニアが泣いて喜びそうなグッズばかり。ビールを見ると品数の多さと、ブルージュ近郊の醸造所のレアビールに驚く。。ビールの隣には、オリジナルグラスも並べて置いてあり、一緒に購入したくなるディスプレイである。
ビールに目移りして悩んでいたが、一番奥から隣の部屋に通じていることがわかり、隣の部屋に。こちらは冷房が入っている?(1月なので、暖房を入れていないが正しい?)部屋で、またまた、ビールとビールグッズの陳列の山。ビールにとっては嬉しい保管状況である。
「Deus」は購入したかったが、この日は徒歩で荷物を重くしたくないし、また、明日醸造所へは車で行くので、その時買えばいいと思い、購入を断念した。そのかわり、その他種々のビールやグッズを購入したのは言うまでも無い。
我々の購入数から、よほどのビール好きだと感じたのか、店主は我々にさらに1本づつビールをプレゼントしてくれるという。そのビールは「Babbelaar」というビールで、赤い唇に白い歯が光るというちょっとグロテスクでもあるラベルである。このビールは店主の弟さんがプロデュースしたビールということで、ブルージュ近郊のProef醸造所で委託醸造されているらしい。お薦めの1本ということでいただいてきた。 清算は終わったが、もう大分暗くなってきたのと、雨が降っているので、ブルージュのビア・カフェ巡りは中止して、ブリュッセルに戻ることにした。 帰りの列車の中で、さきほど最後に購入した、Hoegaarden Witbierの缶を飲む。グラスに注がず、缶から直接飲むので、口中での発泡感が強い。飲み方によるのだが、★★★☆。ヒューガルデンの缶ビールが手ごろな価格で日本に輸入されれば、ベルギービールの人気がもっと出て来て、普及しそうな気がする。
Chez Moder Lambic シェ・ムーデル・ランビックもう夜の9時ではあるが、これから、市中に出かけようと誘うが与力は部屋に残るということで、私と代官の二人で、オルタにあるChez Moder Lambicに向かう。 オルタまではプレ・メトロで1本で行けるとあって、Chez Moder Lambicは遅い時間でも安心のもう常連のビア・カフェとなってきた。 この日店に着いたのは午後10時くらい。終電の時間も大体わかっているので、時間をちょっと気にしながら飲む。これが、ビア・サーカスだと、歩いてホテルまで帰れるので、ついつい時間を気にせず本当に遅くまで飲んでしまうことになるのだが。 メニューは相変わらず分厚い。他のお客さんが多いので、ビールを注文するとすぐに持っていかれてしまう。じっくりとメニューを観察する余裕はこの日はなかった。ビールの種類は最近は700種類以上と言われている。樽生ビールはメニューには14種類掲載されており、相変わらず品揃えは凄い。
2杯目は、Duchesse de Bourgogne(樽生)と、La Zythone de Mars。Duchesse de Bourgogneは、樽生ということもあって、日本に輸入されている瓶ビールよりも酸味がよりさわやかで、フレッシュさがよい★★★☆。La Zythone de Marsはロシュフォルトワーズ醸造所のもので、3月の季節ビールであろうか。軽いコクのあるブラウンがかったビールである。★★☆。3杯目は、Livinus BlondeとLa Vieille Salme。Livinus Blondeは、Van Eecke醸造所のもので、同じ醸造所で作るHet Kapittel Abtに似ている。コク、スパイシーさがある。★★★★。La Vieille Salmeは、Brasserie d'Achouffe SCRLのレアビール。かなりの苦味が感じられ、スパイシーでコク豊かなビール。★★★★。 ビールをそれぞれ3杯づつ飲んだが、午後11時を過ぎ終電の時間が気になってきたので、この日はホテルに戻ることにした。
ホテルの部屋でホテルに戻って荷物を整理する。ブルージュで大量に買い込んだビールとこれから購入する予定のビールとを考えると、ちょっと多めだったようである。このままでは日本に持ち帰ることができないので、この日の夜から少しずつ処分していく必要を感じた。さあ、一晩中どんどん飲もう。
Bellegems Bruinは、レッドビール(Flanders Red)である。酸味があり、ローデンバッハ的な味わいだが、ややメタリック。好きなタイプ★★★☆。 Blanche des Neigesは、デリリューム・トレーメンスでおなじみのヒュイゲ醸造所のホワイトビール。強い柑橘系の香味とコリアンダーの香味。やや酸味があり、ろ過されていない。ホワイト・ビールの伝統的バランスが感じられる。デリリュームの白ビール・ヴァージョン。★★★★。 Spitfire Oud Balegemsは、トリプルタイプのビール。この醸造所の8%のトリプルタイプは、Augustijn Grand Cruあたりと同製品か。本当に美味しい★★★★。 Vlas Kopは、刺激的な発泡感ああり、柑橘系の味がする。軽くろ過された味わいあるビールである。これはホワイト・ビールである★★★星。 Ypraは、Proef醸造所に委託されて造られているようである。スパイシーでシャープな切れ。★★★☆。 今、何時なのだろう。朝の5時! |
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