Antwerp アントワープ
3日目。朝、ホテル・ロビーに集合。本日も車2台で出発。
ブリュッセル市内で、アントワープ方向へ行く道を間違える。先導の山田さん運転のワゴン車はすぐにUターン。しかし、後続のセッピィ車はうまくUターンできずに、大迷惑な状態に。一方通行やら、車線変更やらなかなかブリュッセルの街を運転するのは難しいようである。
高速道路を降りてアントワープの街に入る。かなり渋滞気味。なんとかノートルダム大聖堂の北側にある地下駐車場に車を置くことができた。古都の景観を守りつつ、大都市としての機能を維持するため、地下駐車場の整備は欠かせないものになっている。
アントワープ市庁舎の前に集合し、これからの予定を確認する。いったん解散し、もう一度、市庁舎前に集合することになった。ビア・カフェに行ってもよいし、観光を楽しんでもよい。
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「アントワープの伝説の英雄ブラボー」
昔、スヘルデ川に住む「巨人」アンティゴンが暴威をふるい、アントワープの人々を困らせていた。ローマ兵士ブラボーは、この巨人を退治して手を切り落とし、スヘルデ川へ投げ入れたという。
噴水の像を良く見ると切った手首を投げようとしているのが分かる。
手(ant)を投げる(Werpen)。これがこの街「Antwerpen」の名の由来となった。
またブラボーは「ブラバント」の名の由来でもある。
アントワープの地ビール「De Koninck」のうち「Cuvee De Koninck」のラベルにも描かれている。 |
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ノートルダム大聖堂
アントワープのシンボル、「石のレース編み」と表現される、ブラーバント・ゴシック様式の見事な聖堂。やさしいカリヨンを奏でる高さ123mの鐘楼はアントワープの街を見守る。
1352-1535年の間、約200年間かけて建設された。
ブラバント・ゴシック様式。
ここにネロが見たかったルーベンスの絵がある。この聖堂に4作あるルーベンスの作品の中、ネロが焦がれていたのはこの「キリストの降架」で、キリストが十字架からおろされる瞬間を描いたもの。ネロの生きた時代は「お話」の通り、布がかけられ、お金を払った者だけがこの絵を見ることが出来という。
今は拝観料を払って内部に入ると、全て見ることができる。 |
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祭壇中央、ルーベンス画「聖母昇天」 |
ルーベンス画「キリストの降架」 |
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キリストの降架「キリストの磔刑」 |
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我々はアントワープに来た時は必ず寄るようにしているノートルダム大聖堂の中に入る。見学しているうちに、しばらくすると段々と人が増えてきた。何事かと思っていたら、教会のパイプオルガンの演奏がもうすぐ始まるということであった。オルガンの演奏は初めて。大聖堂内には大型のオルガンが2台あり、バッハの「トッカータとフーガ」のような荘厳華麗な曲は、正面の大オルガン。また、現代曲は、背面のオルガンを使用し、2台使い分けての演奏だった。教会の巨大な空間が織り成すオルガンの残響音。なんとも幸せな時間を体験した。
演奏が終わると正午となり、鐘が町じゅうに響き渡り、心洗われる瞬間である。
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※曲:バッハ作曲トッカータとフーガニ短調(一部)|1|2|3| |
しかし、俗念を捨てようとしても、この街にはビア・カフェが多すぎる。旧市街をちょっと歩くだけでも必ず知っているビアカフェに出会う。そういう街なのだ。
カフェ:Paters Vaetje |
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カフェ:Rooden Coninck |
カフェ:Pelgram |
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カフェ:De Groote Witte Arend |
De Vagant
De Vagant(ジェニヴァー・ショップ) |
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De Vagant(ジェニヴァー専門のカフェ) |
アントワープにはビア・カフェが多い。今回、新しく入ってみたのは、以前にもちょっと気になっていたJeneverジェニヴァー専門のカフェ
De Vagant。通りをはさんで、ジェニヴァー・ショップとカフェが並んでいる。
まずショップの方に入るが、これは凄い。見たこともない蒸留酒がずらりと並んでいる。そしてそれがすべて日本には知られていないジュニヴァーなのだ。完全に見るものを圧倒する棚のヴェニヴァーたち。さすがにジン発祥の地ベルギー。ビール以外の飲み物の文化に触れ、これはこれで正しく理解しなければならないと感じた。
店に入ると、すでに山田さんほか細井ご夫妻とさやか嬢が席に腰掛けてビールを飲んでいた。
さて、私も席につきメニューを拝見。カフェにはジェニヴァーが200種類あるという。メニューを見ると確かにそれだけの数が掲載されているのみならず、ジェニヴァーにもいろいろな種類があるようで、そうした分類ごとに掲載されているようである。アルコール度数や蒸留所の名前もきちんと書いてあり、このメニューはさながらジェニヴァーのカタログのようである。残念ながら蒸留酒に対する興味がそれほどないので、せっかくの機会ではあったが、やはり我々はベルギービールの追及に徹することにした。
ビールは、樽生4種類と17種類のビール。特にお薦めビールはビールメニューの一番下に詳しい解説つきで載っているRADER Ambée。ジュニヴァー入りのビールである。なんとこのビールは醸造所ではなくジェニヴァーの蒸留所が作っているビールである。アルコール度数が10.5%もあり、濃醇なコクがあり、香り高くフルーティなビール★★★★。山田さんも気になったようで、なんて読むのか考えている。そこは、現地在住のさやか嬢。発音は「ラーダー」。オランダ語はばっちりである。
RADER Ambée
(10.5% 33cl)
Radermacher Distillerie
※ジェニバー入りのビール |
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GRIMBERGEN ABDIJBIER(Dubbel)
Bieren Van't van (樽生)
(6.5%)
Br.UNION |
CORSENDONK PATER |
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与力が注文したのは、GRIMBERGEN ABDIJBIER(Dubbel)。グリムベルゲン・ダブルの樽生である。ラベルが変わって,味が薄くなったと思っていたが、現地でのむとこれがさわやかでフレッシュと感じてしまうから不思議である★★★。代官が注文したのは、CORSENDONK PATER。瓶である。このカフェは基本的に瓶ビールを注ぐと、瓶をすぐに捨ててしまう。テーブルに出されるのは、グラスのみである。代官は知っているビールということで、瓶を要求しなかったようだが、私が注文したRaderは、それこそ瓶がないと何物かが判らないので、ちゃんと持ってくるように要求したのである。
店の雰囲気はよく、クラシックの曲が流れ落ち着く。お薦めビアカフェである。
【データ】 |
De Vagant |
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Reyndersstraat 25, 2000 Antwerpen TEL:++32(0)233 15 38 |
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月〜金/11:00-26:00 土・日/12:00-26:00 無休 |
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http://www.devagant.be |
Belgium Beers
今までアントワープに3回来て、一度も訪れることができなかったビア・ショップ。それがBelgium Beersである。アントワープ最大のビールの品揃え280種類を誇る店である。我々は、この店を訪れるといつも休みだったのである。今回4度目にして、初めてその店舗を訪れることができた。
この店はDe Vagantのすぐそば、カフェのDe Groote Witte Arendの右側の並びにある。だから、実はジェニヴァー・ショップのDe
Vagantを見たあと、次にBelgium Beersに立ち寄り、ビールを買い込んでいたのだ。山田さんもビールを買い込み状態。昨日ブイヨンで購入したばかりなのに、まだまだ欲しいビールが一杯あり、運ぶのが大変そう。結局、ビールは一旦店に預けて、あとで車で取りに来るということになった。駐車場まで運ばなくてもよいならと、またまたビールを買い込む我々。昨日はワロニアのビールを中心に購入したが、ここでは土地柄フランドルのビールを中心に購入。
時間が来たので、一度市庁舎前に集まる。ベティ組などそれぞれビールを堪能してきた様子。駐車場にもどって再びBelgium
Beersへ。今度は初めて訪れることになったベティ組らが驚愕。嬉しい悲鳴で、ビールをしこたま購入したのはいうまでもない。
【データ】 |
Belgium Beers |
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Reynderstraat 2/1, 2000 Antwerpen Tel.: 03/226.68.53 |
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11:00〜19:00 月休 |
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