第4回ベルギー王国ビール探訪記(3)

初日(2)
3.Pochenellekelder

 Poechenellekelder

 La Villetteを満足して出た我々は、グランプラスへ赴き、ライトアップされた建物の美しさに堪能しながら、今度は小便小僧の方へ歩いていく。
 小便小僧のそぐそばにあるカフェが、Poechenellekelderである。クリスマスは終わっているのだが、この店にもクリスマスの飾りつけがされている。店の壁を何人ものサンタクロースがよじ登っているという飾り付けである。
 店の名前は、「人形のセラー」という意味で、店内を見渡すと、アンティーク人形が多数飾られていた。

 ビールのメニューは、瓶が42種類。樽生が4種類。ほかにこの季節だけのクリスマスビールが6種類。計52種類がメニューにあり、ビア・カフェとしては標準的な品揃え。これだけあるにも関わらず、我々は飲んだことがないビールを探すのに一苦労するのである。その中から私が選んだビールは、Campbell's Chistmas(8.3% 25cl 110BF)である。ベルギーで造られる英国スコットランド風ビールで、スコッチエールのマック・エワンやゴルドン・クリスマスと同様の味わいでコクがあり、甘味も深い。いわゆるバーレイワインという分類のビールである。やや酸味も感じられ、それがちょっとアクセントになっていて美味い★★★☆。
 山田さんも、珍しいビールを探そうとメニューと奮闘中。「Bière du Chateau」とだけメニューにあるものに気がひかれたらしく(実は私もそのビールにしようかと迷ったのだが)、出てきたらVan Honsebrouck醸造所の「Kasteel bier Gouden Triple D'Or」(11%) であった。なるほどシャトー・ビールとだけの表示では、数あるベルギービールにはシャトー・ビールと名がつくビールが多数あるので、一体どんなビールが出てくるのか期待してしまう。日本にも輸入されている銘柄が出てきてちょっと残念。ブロンド色のきれいなビール。さすが現地で味わうとフレッシュで、スムーズな飲み口である。★★★。ほかにみんなが注文したものには、レフ・ブリュヌLeffe Brune 樽生6.5%があったが、これはまあまあ★★。ピルスナー等のビールもあったが、私はもうじっくり味わう元気がもうなくなっていたので、メモもこれ以上とることができなかた。 

Campbell's Chistmas
(8.3% 25cl 110BF)
店内の雰囲気(人形があちらこちらに飾られている。

 初日だけで、16種類のビールを味わったことになる。このペースなら今回のビールツアーで、100銘柄のビールを飲むことが可能そうである。みんなの協力と励ましをいただきながら、この日はこの店を後にし、ホテルに帰った。

【データ】 Poechenellekelder (Rue du Chêne 5)
Tel:02 511 9262

 なお、ホテルでは、奉行所の別働隊・清水夫妻が無事到着したようで、メッセージがあった。もう夜更けなので、明日のことは、また朝考えようと寝る。

(つづく)


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