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★第3回 ベルギービールフェア★ |
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ベルギーからヤン・デ・ボック氏よる
講演「ベルギービールの楽しみ方」 |
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今年(2000年)2月に引き続き、池袋東武百貨店で第3回ベルギービールフェアが開催された。
内容は、ベルギービール約100種(正確には136種類だという。この規模は初めてのことである。現在日本に輸入されているほぼ全てのアイテムが揃う。)とベルギービアグラス約30種の販売。また、「ベルギービールの楽しみ方」について今回もミニトークショー(講師:ヤン氏、田村功氏)が開催された。ベルギービールの日替わり試飲等もあり。
約1,200種類あるとも言われているベルギービールのほぼ10分の1が集まるというのは、凄いことである。他の国のビールで、こんなに多数の種類のビールが輸入されている国はないのではないか。ベルギービールがこんなに輸入されているのと比較して、まだまだその存在を知らない人々が多いようである。
さて、「ベルギービールの楽しみ方」について前回は田村功氏の講演を聴いたので、今回は、13日(土)午後2時、ベルギーよりヤン・デ・ボック氏による講演を聴きに出かけました。 |
【講演要旨】
「ベルギービールの楽しみ方」(講師:ヤン・デ・ボック氏)−約30分−
- ベルギービールは500から800種類あると言われています。
ベルギーでは、ブドウが採れないので、ワインではなくビールを作るようになりました。
ベルギーでは、各町ごとにビールがあります。
冬にビールを仕込んで、夏に飲んでいました。(セゾンビール)
- ベルギービールには、11タイプあります。
例えば、レッドビールは西フランダースのビールです。
ビールには、ビールに合ったグラスがあります。オルヴァルにはオルヴァルのグラスがあります。また、ヒューガルデンのグラスは、厚みがあり、熱が伝わりにくいようになっています。ビールとグラスの形状には関連があります。
- ビールと食べ物を合わせます。例えば、ブルーチーズならオルヴァル合います。ヒューガルデンは味が薄く、または弱いビールで、清涼感を楽しむビールなので、ブルーチーズには合いません。
ヒューガルデン・ホワイトは、小麦を原料にしたビールです。同じ小麦を原料にしたビールに、ドイツのヴァイツェンがあります。しかし、ドイツのヴァイツェンは、麦芽にした小麦を使います。ヒューガルデンは、麦芽にしていない小麦を使います。
ヒューガルデンは冷たいほどおいしいです。
- 『グラスへの注ぎ方』
ヒューガルデンの注ぎ方ですが、まず、グラスを目の前に持ってきて、目の前で注ぎます。そして、瓶の半分を静かに注ぎます。グラスの中のビールはまだ透き通っています。次に、瓶を振って濁らせ、グラスに注ぎます。するとグラスには泡が立ちます。グラスにプリントしてあるビール名のロゴから上が泡になる様にします。泡は必要です。ロゴの位置は、泡と関係があります。
次に、ベルビュー・クリークを注ぎます。このビールは、ランビックビールで、ビールのシャンパンと呼ばれています。味は酸っぱいのが特徴です。泡が多いので、ゆっくり注ぎます。ダークなビールは魚には合いません。ヒューガルデンは魚に合います。ベルビューはデザートに合います。
次にオルヴァルです。オルヴァルはトラピストビールです。トラピストビールは、世界に7箇所。うちベルギーに6箇所あります。オルヴァルは酵母を入れないように注ぎます。酵母なしが一番おいしいです。透き通らせるために、澱をビンに残します。
酵母をいれるかどうかは、好みです。
オルヴァルは、強いビールなので、肉に合います。
- ベルギーでは、ビールはフランスのワイン感覚です。「ビールをください」とは言いません。
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