★第2回 ベルギービールフェア★
田村功氏によるトークショー「ベルギービールの楽しみ方」
池袋・東武百貨店プラザ館B1において、昨年(1999)5月に引き続き、平成12年2月24日〜3月1日までの間、ベルギービールフェアが開催された。
 新輸入のビールも含め、約100種類のベルギービールが勢ぞろい。グラスも約30種類。再び国内のベルギービールが勢ぞろいした感じである。
 今回のフェアでは、会場のバーカウンターでヒューガルデンホワイト樽生ほか数銘柄のビールが試飲できた。また、1000円以上ビールを購入すると、1000円につき1枚抽選券がもらえ、当るといろいろ賞品がもらえた。はずれても、コースター(各種)や栓抜き(それもオルヴァルのもの)、ボールペンがもらえた。はずれ券5枚でベルギービールグラス1個かハンドタオルなど。私は、24日と27日の2日間行き、相当購入したので、いろいろ当りました。27日に行ったときには、すでに品切れになっているビールもあり、ベルギービールの人気ぶりに、あらためて驚きました。
 さて、今回は、「ベルギービールの楽しみ方」についてミニトークショーが開催され、26日(土)27日(日)の午後2時と午後4時のそれぞれ2回、
講師:ベルギーよりヤン氏、田村功氏というので、私も27日の午後2時の田村氏の講演を聴きに行きました。
(奉行)

【講演要旨】
ベルギービールの楽しみ方」(講師:田村功さん)−約30分−

  1.  温度に気をつけること。
    •  ビールの色によって飲むべき温度はだいたいわかります。ブロンドのビールは12度まで。アンバーやブラウンビールは12度以上。12度が境です。カステールビールなどは15度で味わいます。
  2.  香りを十分楽しむためには、グラスが大事。
    • ベルギービールは専用のグラスで飲みます。ビールの種類は、1160種類あります。ひところ800種類と言われていましたが、今は1160種類です。グラスはビールの数だけあるので、グラスも1160種類あるということになります。
    • 今日は時間がないので、その中で代表的なものとして、まず、デュベルのグラスを取り上げます。このグラスはチューリップ型と言います。上の方がすぼまっているので、ビールを注ぎ、泡が盛り上がると、すぼまったところで、泡が硬くなってきます。泡まで楽しめます。内側に引っかきキズがあるので、底からビールの泡粒1列に上がってきます。見ていて楽しい。
    • 次にオルヴァルのグラスです。このビールはトラピストビールです。聖杯の形をしています。このグラスは泡を固めるのではなく散らす感じです。こういう形はワイド・コブレットといいます。もともと香りが強いので、固めなくてよいビールです。もうグラスにビールを注いでいる時から香りが立ち、おいしさを感じます。
    • もう一つ、ヒューガルデン白のグラスは、厚みが5mmあります。これは冷やして飲むビールなので、手の熱で温まらないようにするためです。
  3.  ビールの飲み方を変えてください。
    • ビールの飲み方ではなく、ワインの飲み方で飲んでください。ワインはまず匂いをかぎます。これは、ベルギービールにおいても同じです。「どんな香りがするのだろうか?」と期待感こめて3回から4回香りをかぎます。いろいろな香りがわかってから飲みます。時間をかけて飲みます。
  4. 料理と合わせます。
    • 料理との相性を考えます。まず、アペリティフとしては、甘味がなく苦いもの。デュベルを少し飲むといいです。ドライさと苦味が食欲を増します。
    • グーズは酸味が強く、サラダなど野菜の味がよくわかります。野菜といっしょになることで酸味がおいしくなります。
    • 肉には、ローデンバッハがいいです。乳酸菌の酸味が肉のソースと調和して、料理がおいしくなる。
    • 今までは、料理はビールをたくさん飲むためのおつまみだった。しかし、ベルギービールは違います。
    • ローデンバッハに代わるものとしてリーフマンやベルヴュー・クリークなどもよいでしょう。
    • 口の中に料理がある間に、ビールを口に含みます。そうすることによって、料理もビールもおいしくなるのです。

ベルギービールの魅力
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