酒蔵奉行所
お土産ビール会
日時:2005年10月29日(土)
    
場所:酒蔵奉行所・川崎代官所

参加者:奉行、与力、鴻巣同心、川崎代官、エヌ柿夫妻、中澤、桐生(8名)
 与力及びエヌ柿氏が2005年9月に訪欧した時のお土産ビールと、ブラッセルズのビールラリー1位の賞品ビールを味わった。
 ビールラリー1位の賞品ビールは、さる9月11日(日)に開催された完走者パーティでいただいたサン・フーヤン・トリプルの3リットル瓶。当日は表彰時に丁度豪雨となり、表彰状は濡れてしわだらけとなったが、こうしたハプニングも良い思い出である。
 与力及びエヌ柿氏のお土産ビールは、ベルギーの新しい醸造所のビールや新銘柄のもので、日本にはまだ紹介されていない貴重なもの。新しい醸造所のビールは、醸造者の意気込みを反映してか、なかなか素晴らしい味わいであった。
味わったビール
1.St.Feuillien Triple(7.5% 3000ml) Br.St.Feuillien 輸入:ブラッセルズ
  ブラッセルズのビールラリーの賞品。このビールを味わうために、代官が最近販売された大型グラスでデュベルのグラスをすがやで購入。重い大きなグラスに顔が入りそうなまで傾けて飲むと、グラスの中にこもっているかぐわしい香りとまろやかな味わいとで、五感たっぷりビールを感じて大満足。
2. Chimay Grand Reserve 2004 (9% 1500ml)   輸入:三井食品
  代官のコレクションから1本提供を受ける。賞味期限は2009年末で、5年間の賞味期間。シメイ・ブルーもこの大きさのものは、中身が小瓶と同じであるはずなのに、必ず美味しい。
3. PeterS Kölsch (4.8% 330ml)Peters Brauhaus(Muhlengasse 1, Köln, 50667 Germany)
  与力のドイツ土産。今回の訪欧ではドイツを中心とし、ミュンヘンのオクトーバーフェストに参加し、ケルンのケルシュを味わってきたという。
地ビール醸造所でよくケルシュタイプのビールを作っているところがあるが、輸入ビールでケルシュの種類が極端に少なく、本物のケルシュの味わいとはどういうものか日本にいてもなかなか知ることができずにいた。これはクリアーなゴールド色した上面発酵ビール。
※与力のお土産
4. Blonde Bie (8% 330ml) Brouwerij de Bie
  De Bie醸造所の新ラベル、新製品。明るいブロンド。泡立ちがよい。全体にうすく濁る。アルコールが8%あるのだが、飲むと4%台のビールではないかと思えるような味わいの薄さ。ボリューム感がない不思議な味わい。
※与力のお土産
5. Riebedebie (9% 330ml) Brouwerij de Bie ※与力のお土産
  これもDe Bie醸造所の新ラベル、新製品。やや暗いブロンド。苦味・シパイス感。麦の風味。やや甘い。全体に薄く濁る。9%のビールにしてはボリューム感がなくこころに響かない。
6. Stoute Bie (10% 330ml) Brouwerij de Bie 
  これもDe Bie醸造所の新ラベル、新製品。このラベルだけ、製造年月が確認できて、2004年5月製造。最近は賞味期限を書いてあるビールの方が多いので珍しい。StouteはStoutスタウトの意だろうが、ビールの味わいは本来のスタウトのタイプを守っていないようである。外観として色はビール色も泡も黒くスタウト風。向こう側が透けて見えないくらい暗い黒。味わいは本来のスタウトにハーブを加えている。薬草の風味が強い。好みは分かれると思う。
※与力のお土産
7. La Rulles Estivale(5.2% 750ml) Brasserie Artisanale de Rulles 
  Estivaleとは、仏語で「夏の〜」を意味する。ルール醸造所の夏の季節ビールである。
ピュア・モルト、ノン・フィルター、ノン・パストリゼーション。賞味期限は2008年4月ということで、醸造から3年の賞味期間。全体に薄く濁るブロンド。泡立ちよく、泡は固い。香味よし。
※この醸造所のラベルは、PaliXによる。
※与力のお土産
8. Zinnebier (6% 330ml) Sint-Pieters Brouwerij
   2002年にできた新しい醸造所。賞味期限は2007年4月で、賞味期間は2年間。やや暗めのブロンド。泡立ちよし。全体に薄く濁る。苦味を比較的強く感じ、ボリューム感あるビール。瓶内2次発酵。
※与力のお土産
9. Xmas Zinnebier (6.6% 750ml) Sint-Pieters Brouwerij
  2004年11月2日製造。上記Zinnebierのクリスマス・ヴァージョン。麦芽をロースト麦芽に変え、アルコール度数も0.6%高い6.6%に。麦芽のためかやわらかい味わいで、逆にボリューム感がない。ハープを使用しているようだ。
※与力のお土産
10. Ondineke Oilsjtersen Tripel (8% 750ml) Kleinbrouwerij De Glazen Toren
  2005年5月11日製造、賞味期間2年。原料は麦芽、ホップ(ハラタウ・ミッテルフリュー)、地下水、氷砂糖溶液。
薄く濁るブロンド。ローストした麦芽を少し使っているのか、ロースト香味。きのこ(マツタケ)風味が感じられるとの声も?。
※エヌ柿氏のお土産
11. Saison d'Erpe Mere (7.5% 750ml) Kleinbrouwerij De Glazen Toren
  2005年4月30日製造、賞味期間2年。原料は大麦麦芽、小麦麦芽、ホップ(ハラタウ)、地下水、氷砂糖。
セゾンビールだが、ワロンではなくフラマンに属する地域で生産される。小麦麦芽使用ということで、ウィートエールに属する。ヒューガルデンは麦芽でない小麦使用ということで、ベルギーのウィートエールは原材料の点で主に2種類に分類されことになる。
 味わいも小麦を感じるさわやかなだが、ボリューム感あるビール。 ※エヌ柿氏のお土産
12. Drie Fonteinen Oude Gueuze 1999 (6.5% 750ml) Br.Drie Fonteinen 輸入:小西酒造
  いよいよ、会の〆が近づき、いつもどおり、ランビックビールが登場。代官のコレクションからドリー・フォンテイネンの1999年ヴィンテージ入りプリントボトル。栓を開けたとき、ちょっと音が勢よく「ポーン」といかなかったので心配したが、やはり泡立ち今一つで、やや気が抜けた感じ。コルク栓のビールは当たり外れががある。
13. Drie Fonteinen Oude Gueuze 1998 (6% 750ml) Br.Drie Fonteinen
  まだ、ドリー・フォンテイネンが自家醸造を始める前の1998年、1〜3年物ランビックをブレンドし瓶詰めしたグーズ。ドリー・フォンテイネン50周年(1953-2003)を記念し発売されたアニバーサリー・ラベル。製造は1998年11月21日。これは状態よく、泡立ちかなりよし。
※与力のお土産
14. Girardin Gueuze 黒ラベル (6.5% 750ml) Br.Girardin 輸入:ヴィナイオータ
  これも代官のコレクションから1本。すでにグーズの定番。

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