海晴亭阿佐ヶ谷店
お土産ビールを味わう会
日時:2005年3月23日(水)
    午後7時30分〜
場所:海晴亭阿佐ヶ谷店

参加者:奉行、与力、高橋店長、宮城くん、以智子ちゃん、菅原さん、伊藤さん、木村さんほか匿名

※酒蔵奉行所協賛
 海晴亭阿佐ヶ谷店のスタッフ、宮城くんがこの(2005年)2月、ベルギーを旅行してきた。目的はベルギービールということで、奉行と与力による出発前のオリエンテーションもあって、いや何よりご本人の勉強の成果として、ビアカフェ巡りやビアショップを訪れ無事に旅行を終え帰国した。宮城くんは高橋店長の指令を受け、ベルギービールを多数お土産ビールとして購入してきた。彼は、海晴亭のホームページによれば、「いろいろな国を旅してまわる冒険家。ベルギービールにかなり詳しいとか。」と紹介されている。
 この日は、宮城君のお土産ビールを味わうためばかりでなく、ご常連の伊藤さんの誕生日ということで、そのお祝いも兼ねて、海晴亭阿佐ヶ谷店の濃いファン・常連のメンバーが集まった。元阿佐ヶ谷店にいて、現在California Wine Gardenの菅原さんとは久しぶりの再会である。
 この日はお店を臨時休業とし、スタッフも一緒にベルギービールを味わう。料理は各自持ち込みで、味わったビールはお店の白生、店長がパーティ用に取っておいたレフ・ブロンド6リットル、宮城くんのお土産ビール、そして奉行と与力からの特別提供のビールということで合計20種類のビールを味わった。お土産ビールは宮城君の研究の成果もあって、現在日本未輸入のビール、または入手困難なビールばかりで、貴重なビールを味わう機会となった。

高橋店長から宮城くんへ労いの一杯

誕生祝いのケーキ(ローソクの炎をフゥッ)

納豆コーヒーゼリーサンド?
こんな変わった物食べられる・・・

沖縄産ブタの顔の皮(チラガー)
変身マスクみたい!
味わったビール
1.Hoegaarden Wit 樽生(4.9% 20L Br.Hoegaarden) 輸入:小西酒造
   メンバーが揃うまで、ヒューガルデン・ホワイト。海晴亭グループでは「白ナマ」と呼ぶ。海晴亭阿佐ヶ谷店ばかりではないが、樽の回転が速い店は、いつもフレッシュで美味しく飲める.。ボリューム感はないがオレンジ風味のさわやかさgが味わえる。
2.Leffe Blond ダブルマグナム(6.6% 3リットル InBev) 輸入:小西酒造
   賞味期限2006年4月のもの。原材料:麦芽、トウモロコシ、ホップ。
3リットル瓶を立てておくと、瓶の上の方と下の方では濃さが違うようである。ただし、瓶底に澱はなく、ろ過されたビールである。ブロンドビールの典型で、香り豊かで飲むと甘味がありボリューム感がある。瓶底を注いだグラスの方がより甘味・ボリューム感がある。
3.Stille Nacht Browsel 2004 (12% 33cl) De Dolle Brewery ※ベルギー土産
 
 以前は8%のアルコール度数であったが、2004年ヴァージョンは12%になった。(醸造年がラベルに記入された。)
 クリスマスだからブラウンを普通連想させるが、色はブロンド。スパイシーな香り高い。甘味が支配し、ボリューム感たっぷり。焼きリンゴを思わせるフルーティさ。澱はある。
4.Affligem Patersvat Blond (6.8% 33cl) Br.Affligem ※ベルギー土産
   Double Houblonとある。アフリゲムの特製ヴァージョン。Tim Webbの著書他多数のデータではアルコール度数7%とあるが、このボトルは6.8%。先のStille Nachtは度数が高くなり、こちらは低くなりで様々な変化がベルギービールに起きている。
 さて、このヴァージョンは特にホップを利かせ、苦味が強い分、フレッシュな味わい。ホップ味が強いといってもアロマホップなので、やさしく味わい深いのが特徴。
5.Witkap Pater Stimulo (6% 33cl) Br.Slaghmuylder ※ベルギー土産
   色はブロンドだが、明るい白っぽい感じ。澱が全体に薄くある。クリスタルな味わい。酸味がある。
 Br.SlaghmuylderがあるNinoveの町には、1137年〜1796年までノルベルト派の修道院があって、建物は今も残っている。当然その修道院にちなんだ銘柄だと思うが醸造所は修道院と契約を結ばない(結びたくない?、ボアセレストの山田さんによるとあんまり仲良くないらしい)ので、アベイビールを名乗らないが、事実上アベイビールである。
 なお、マイケル・ジャクソンによれば銘柄名のWitkap(ラベルの図柄にも描かれてある)はシトー派の白頭巾との意ということだが、修道院がノルベルト派なのでシトー派というのは間違いではないかと思っている。
6.Corsendonk Agnus (7.5% 33cl) Br. Corsendonk/Br.Du Bouq ※ベルギー土産
   店長が大好きというビール。店長ご指名で購入してきたというが、その気持ちはよくわかる。ブロンド色。香り高くフルーティでボリューム感ある。飲んで本当に美味しいと思う。それもべルギー直持参で本当に状態が良いから。
 コルセンドンクもアベイビールであるが、普通のアベイビールは醸造所が修道院や元修道院と契約を結んでアベイ組合のロゴを使用しているが、このコルセンドンクは逆で元修道院が醸造所に委託醸造してもらって販売している。こんな場合はアベイ組合のロゴは使用許可は出ないのか。醸造者がデュボック醸造所なので申請者がデュボックならOKなのか。でも瓶には本当の醸造所名は記載されていない。
7.Guldenberg (8.5% 33cl) Br.De Ranke ※ベルギー土産
    私の好きなビール。色はブロンドだが、ゴールドに近い。全体に薄くにごる。香味素晴らしい。
ラベルには「Abdjibier・Bière d'Abbaye」とある。図柄も昔の修道院の敷地を描いた絵のようである。醸造所があるWevelgemの町の修道院だったのかもしれないが、今は‘Cultuurcentrum Guldenberg(カルチャーセンター・ギュルデンベルグ)'となっている模様。
8.Fantôme de Noël (10% 75cl) Br. Fantôme ※ベルギー土産
   ローストした麦芽の香味。そんなに暗くないブラウン。向こうが透けて見える。スパイスがなにか入っているはずだが。ボリューム感はほどほどだが、澱を入れるとかなり良くなりフルボディのビールとなる。やや酸味がある。
9.Saison D'Epeautre (6% 75cl) Br.Blaugies 輸入:ブラッセルズ(奉行保管)
   かってブラッセルズが輸入していたものを奉行がワインと同じ管理下で保管していたもの。イドロパットで飲んだものは、かなり熟成感が強く、状態に疑問があったが、これは輸入当初の味わいを保った感じで格段に状態が良かった.。ボア・セレストの山田さんが今年(2005年)持ち帰ったものとそんなに味の差がなかった。実は心配していた。
 スペルト麦使用のホワイトビール。発泡感よし。澱あり。意外とドライできれいなあじわい。ちょっとすっきりしすぎかも。
10.Darbyste (5.8% 33cl) Br.Blaugies 輸入:ブラッセルズ(奉行保管)
   暗いブロンド色からアンバーで酸味あり。アルコール度数が5.8%ということでこれぞブロウジーのセゾンビールの代表と思える一品。イチジク入りだが、当初はイチジク果実を入れていたらしい。イチジクの種が醸造機器の目に詰まるので、無ろ過のイチジク果汁にしたがそれでも機器の目に詰まる。現在はろ過したイチジク果汁を使用しているが、これは大丈夫という話。このボトルは昔のボトル。
11.La Moneuse (8% 75cl) Br.Blaugies 輸入:ブラッセルズ(奉行保管)
   ブロウジー醸造所のビールは4種類であるが、いまだ4種類一度の飲み比べを行ったことがない。ブラッセルズが4種類を輸入していたのは2000年頃。このモヌーズとモヌーズ・クリスマスを同時に置いてある店舗がなくて、飲み比べは夢と終わった。別々の機会に味わうモヌーズとモヌーズ・くりすます。同じように感じるがどこが違うのであろうか。やっとすべてのブロウジーの飲み比べが叶った。2種類のモルト、ホワイト・キャンディシュガーを使用。
 アンバー色。紅茶のような感じ。+
12.La Monuese Spéciale Noël (87.5% 25cl) Br.Blaugies 輸入:ブラッセルズ(与力保管)
  モヌーズと同じ8%のアルコール度数。色はアンバー。モヌーズと違うが大きくはかわらない。3種類のモルト、赤砂糖を用いる分、よりアンバー色が強い。やや熟成味がでてきた。
13.Bière de Miel Biologique (8% 75cl) Br.Dupont 輸入:大月酒店
昔、トーシン・ブラッセルズが輸入していた。これは大月酒店輸入の新しいもの。色は明るいブロンド。ハチミツの味わいがはっきりしていて、ボリューム感がやや重いくらいある。もっとすっきりしたミエールは他にもあるが、こうしたじっくり味わうミエールもあってよいだろう。
14.Het Kapittel Watou Abt (10% 75cl) Br.Van Eecke 輸入:大月酒店
  トリプルを越えたブロンド色のバーレイワイン。ホップの香味がはっきり感じられ苦味と甘味のバランスが素晴らしい。じっくり味わうタイプ。
15.Girardin Gueuze ホワイトラベル (5% 37.5cl) Br.Girardin 輸入:小西酒造
  小西酒造がジラルダンのランビックを輸入したときは驚いた。(ハーフボトルのその価格にも驚いたが。)みんな狂喜し購入に走り、在庫を抱えた。グーズのホワイトラベルはろ過して瓶詰めしたもの。無ろ過のものにブラックラベルがある。今はこの存在を忘れたいのか、みんな放出したがっている。
16.Girardin Franboise (5% 37.5cl) Br.Girardin 輸入:小西酒造
  同上。ただし、フランボワーズの香味がやや残る。でも煮てジャムにしたフランボワーズのよう。
17.Girardin Kriek (5% 37.5cl) Br.Girardin 輸入:小西酒造
  同上。ただし、クリーク味が残っており、フルーティ感が僅かに残る。煮たサクランボ風味
18. Hanssens Oude Kriek (6% 75cl) Gueuzestkerij Hanssens ※ベルギー土産
感動!。大御所ハンセンス。++。こういう美味しいランビックを味わうと何も言えない。
19.Corsendonk Pater (7.5% 75cl) Br.Corsendonk /Br.Van Steenberge ※ベルギー土産
賞味期限2009.9.6のもの。紙に包まれた大瓶。ブラウン。若くフレッシュ。ボリュームあるが、もう少し熟成させたい。さらにふくらみとまろやかさが出てくるはず。
20.Corsendonk Cristmas Ale (8.5% 25cl) Br. Corsendonk/Br.Du Bouq ※ベルギー土産
高橋店長の指名どおり、宮城くんは、コルセンドンクのシリーズを全部買ってきたわけだ。これは賞味期限2005.10.22のボトル。アニスの香味があり、クリスマスビールらしいスパイシー感に満ちている。ブラウン色のビールで豊かなコクとふくらみが感じられる。+。

【データ】 海晴亭阿佐ヶ谷店
杉並区阿佐谷北2-13-2 パサージュ阿佐谷1F (北口駅前)
TEL/FAX: 03-3336-7355
営業時間: 月-木 18:00-25:30(Last Order 25:00)
金 18:00-26:00(Food Last Order 25:00/Drink Last Order 25:30)
土 17:00-26:00(Food Last Order 25:00/Drink Last Order 25:30)
日 17:00-24:30(Last Order 24:00)
URL: http://www.dotcommise.com/

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