Beer Lover's Club　ベルギービール試飲会

第4回　Beer Lover's Club　ベルギービール試飲会

日時：2005年2月26日（土）　　　　15:00～20:00 場所：ボア・セレスト（赤坂）主催：Beer Lover's Club 参加費：10枚綴りチケット3500円を購入 ※奉行参加

　Beer Lover's Clubベルギービール試飲会も第4回を迎えた。
　今回はボアセレストの山田さんが1月にベルギーへ行った折、醸造所で購入し別送空輸便にて持ち帰ったビールも試飲できるとうことで、期待が膨らむ。ただし、ビールは330mlに付き1,200円の輸送料金が掛かっているということと、これらのビールを状態良く味わって欲しいということから1本単位での提供となり、チケットの枚数も330ｍｌのものでチケット５枚、375mlでチケット６枚、750mlでチケット10枚。ドリーフォンテイネンの限定品750mlはチケット12枚となった。他のビールが約150mlでチケット1枚～2枚という設定に比べるとかなり割高だが、原価を考えるとこれでも大放出といえよう。初心者はボアセレストに264種類あるベルギービールの内、大瓶を除く約200種類をセレクトしたリストから、様々なベルギービールのタイプを試飲することがお薦めである。
　参加者数にゆとりがあったため、山田店長による解説を聞きながらビールを味わうことができたほか、特に過日のベルギー旅行の話をいろいろ伺とともに、資料も見せていただくことができ有意義であった。
　以下、私が試飲したビールを紹介する。

飲んだビール

1.　3 Fonteinen Oude Schaerbeekse Kriek (5% 75cl)
	2004年11月にドリー・フォンテイネンはラベルを一新した。その新ラベルのクリークだが、スカルベーク・クリークと一般のクリークの2種類あり、これはスカルベーククリークの物。スカルベーク・クリーク35％とラベルに記載がある。2004年4月5日ボトル詰め。クリークを漬け込む前の基本のランビックは大麦麦芽60％と小麦40％の比率である。　チェリーの香り。ピンクの泡、泡立ちよし。甘くなく酸味強いがまろやか。バランスよし。+++。
2.　Waase Wolf(6.5% 33cl) Brouwerij Boelens
	サブ・タイトルにBier uit Het Waaslandとある。賞味期限は2006年末。小麦を20%使用するのでウィットビールの範疇に入る。泡立ち特によく、バナナや清酒のような香りがする。色はアンバーだが、酵母のせいか全体に白く濁っている。澱は多く、全体に広がっているもののほか、沈殿している物が見受けられる。小麦使用でいかにもウィートエールらしい味とローストされた味がある。甘味が強い。
3.　Duivel 1883 Donkere　8° (8% 33cl) Brouwerij Boon
	ランビック醸造所のフランク・ボーンの物。ランビックではなく珍しいが、ジラルダンでも夏にピルスナーを造っているくらいだから驚くにはあたらない。賞味期限2006.4.6。弱いロースト香。色はかなり暗いダークであるが、クリアーでグラスの向こう側が見える。味わいもちょっと薄いがローストした味わいは残る。ランビックやオッド・ブラウンにあるような酸味は全くないし、そういう造りのビールではない。逆につまらない。
4.　Drie Fonteinen Oude Geuze　1998（50th Anniversary） (6% 75cl)
	ドリー・フォンテイネン50周年を記念したボトル。1953年開業し、2003年10月に開業50年を迎えた。1～3年物のランビックをブレンドしたグーズを1998年11月21日にボトル詰めしたものをさらに5年間貯蔵し、出荷したもの。ということは、まだ、ジラルダン、ボーン、リンデマンスの3つランビックのブレンド時期のもの。　泡立ちよいがすぐに消えていく。明るいブロンドで全体に濁る。やや臭いと感じるくらいのグーズ香。酸香。グレープフルーツの香味。口にグレープフルーツ感の余韻が残る。バランスよし。+++
5.　Saison D'epeautre (6% 37.5cl) Brasserie de Blaugie
	賞味期限の記載がないがコルクに2004年とある。2004年瓶詰め。デュポン醸造所の酵母を使用。醸造設備はMeura製。麦芽とウィート香。泡立ちよし。明るいゴールドだが、全体に薄く濁る。大きな固まった澱あり。やや甘味があり、ワロンの白ビールの雰囲気。澱をいれるともっと濁るが、ボリューム出るが雑味も出る。
6　Abbaye-Abdij Val-Dieu Blond (6% 33cl) Brasserie de l'abbaye du Val-Dieu
	これは、小西酒造輸入の物ではなくて、山田さんが今回ヴァル・デュー醸造所に行ったときに購入してきたもの。賞味期限2006.11.30。泡立ちがよいブロンド。全体に薄く濁っている。まろやかで麦芽の香りと味がしっかリ感じられる。市販品よりもはっきり柔らかさが感じ取れるが、その柔らかさは醸造水によるものと推察できる。
7.　Rader Blonde (6.5% 33cl) Radermacher distllerie S.A.
	Radermacher distllerie S.A.は、ジェニバーの蒸留所であるが、ジェニバー入りビールも造っている。賞味期限2006年11月。明るいブロンドで、全体が濁る。
8.’T Smisje Krest (11% 25cl) Brouwerij De Regenboog
	ラベルには33clと容量表記があったが25clの間違い。2004年4月製造で2010年末賞味期限。香り高く、バナナの香りがする。ブラウン色で全体が濁る。ロースト麦芽の甘味、ボリューム感がある。
9. Chapeau Cuvée ( 37.5cl) Brouwerij De Trock　※輸入：河内屋
	甘味を付けたフルーツランビックで有名なDe Trock醸造所だが、ごくわずかに本も物ランビックも造っている。酸味がしっかり感じられ、味わいがある。河内屋輸入によるこのビールは、ボトルによる個体差があるが、このボトルは香味バランスよく、素晴らしい。+
10.　Pa Gijs　 (7.5% 33cl)　Brouwerij Boelens
	1798年に起きたDe Boerenkrijgという戦いの200年記念に醸造されたビール。ロースト香、麦芽香。色はダーク。泡立ちよし。
※ Smeets Belegen Hasseltse graanjenever (36 %)
	Smeeｔs社のJeneverジェニバー。