ワールド クラフトビア フェスティバル
日 時:2004年9月18日(土)〜19日(日)
     13:00〜20:00
会 場:池袋サンシャインシティ文化会館3階
     展示ホール
主 催:日本放送
後 援:グッドビアクラブ・日本地ビール協会
企画運営:ディスクガレージ、読売広告社
入場料:当日3,800円(前売3,200円)
ワールド クラフトビア フェスティバルは、2004年秋に開催されたビールに関するビッグイベントである。大きなイベントで、読売広告社が宣伝にあたった割には、初日に開場と同時に入場したが参加者数は一日を通して少ないと感じた。ビア・フェスや地ビール協議会のイベントと比べたら格段に少ない。会場が混雑していない分、ゆったりとビールを味わうことができたし、他のイベントでは人気がある美味しいビールはすぐに品切れになるので、そうしたビールから慌てて試飲していくのだが、そんなことも考えずにじっくりとビールを楽しむことができた。
 このイベントはグッドビアクラブが後援し、ビールの注ぎ手のボランティアとして応援したのだが、いつもはビール好きな参加者であったグッドビアクラブ会員が、参加者ではなく主催者側の立場で運営協力した分、参加者数が減少したのではないか。周知期間が短かったのも影響しているかもしれない。
 以下、このページでは、ワールド クラフトビア フェスティバルをベルギービールという観点から紹介していく。
出品されていたベルギービール
ベルギーの樽生ビールは11種類を数え、よく揃えたと主催者を称えたい。主にトーシンブラッセルズと木内酒造が力を貸したようである。しかし、ビールの品揃えに対し、そのビール名の表示はかなりお粗末。ベルギービールに関する本で紹介されているビール名とは異なったフリガナを振られており、醸造所名もなかったり、何のビールなのかよく判らないとの声もあった。
表示されていたビール名
De Dolle ド・ドレ ボスケン
De Dolle ド・ドレ ステラノフト
De Dolle ド・ドレ アラビエール
Chouffe マックシュフ
Petite Cochonne ヴァプール コショーン
Grisette グリゼット フルーツ
Grisette グリゼット・ブロンシュ
Abbaye アベイデロック
Saison セゾンデュポン
Ducassis デュカシス
Bons Voeux ボンブー
Montagnarde モンタニャールド
※出品予定リストに掲載
 ビールはトーシン・ブラッセルズが用意したものは、ブラッセルズ各店でもおなじみな銘柄ではあるが樽生となるとなかなか味わう機会が少ない貴重なビール。
 木内酒造が用意したビールは、ネストビールをアメリカに輸出している取引先経由でアメリカから輸入したもの。このルートだと赤道を越えていないというメリットがあるかもしれない。日本ではあまり知られていない珍しい銘柄を含んでいるが、それはアメリカの取引先が扱っているビールであるという理由らしい。
また、ビールは泡立ちすぎて、直接グラスには注げない。一度ピッチャーに注いで泡を落ち着かせたものを注いでくれる。
 日本の地ビール仕様でビールが管理、接続されており、ベルギービールにとっては樽の温度管理や、樽からの配管に問題があったとの声も聞かれた。
 ビールは、

泡立ちすぎるので一度ピッチャーへ!!

ピッチャーで泡を落ちつかせた後に注ぐ
ガイドツアー
「何を飲んだら良いか分からない。そうした人向けにグッドビアグラブ・メンバーがツアーガイドを勤め、それぞれの得意分野で参加者を引率する。」という企画でいくつかの企画が予定された。
 ベルギービールに関するガイドツアーは、このフェスティバル開催前にベルギー旅行から帰ったばかりの当酒蔵奉行所の与力が務めることになった。
 タイトルは「ベルジャンビールの楽しみ」ということで、9月18日の午後5時から約20分間。ガイド開始前に集まった参加者は予定の10人を越える盛況ぶりで、ベルギービールの人気の高さにいまさらながら驚く。
 内容は、さる9月3日〜6日に首都ブリュッセルのグランプラスで開催された6th BELGIAN BEER WEEKENDで撮影してきた会場の模様をモニターを使って紹介するというものであった。非常にタイムリーな企画であり、参加者は興味をもって映像を注視し与力の解説を聴いていた。
 映像の解説が終わると、今度は会場内のベルギービールをビールのタイプを説明しながら実際に飲みまわるということでガイドツアーが始まった。ベルギービールを解説し、限られた種類の中で試飲して回るというのは難しいものであったと思われるが、与力の説明を皆きちんと聞いて、ビールを味わって飲んでいた。ベルギービールの普及の一助になったと思われる。
 ただ、残念だったのは、グッドビアクラブとフェスティバル主催者との連携が悪く、こうしたガイドツアーの開催がビールを注ぐボランティアに伝わっていない点である。ツアー解説者が皆がビールを手にしたのちに説明しようとしても、参加者がビールを手にするまで時間がかかりすぎるのである。もう少し配慮が必要であろう。

ビール・ウイークエンドの模様を説明中の与力

ビールを試飲・解説する与力
ベルギービールの販売
会場でビールの試飲に夢中になっていると、なかなか気が付かないのだが、ビールの販売コーナーもあり、珍しいビールを購入することが出来た。
ベルギービールに関しては、「ベルギービールJAPAN」というネット販売で有名な名古屋にある木屋さんが出店されていた。主にベルギーのワロニア地方のビールとビールグラス(9/19のみ)の販売であった。
 また、藤原ヒロユキさんのスロービールコーナーでは、やはりアメリカから輸入した素晴らしいビールの販売があった。その中にはベルギービールも数種類あり、貴重なお土産となった。

アメリカから輸入されたビール

名古屋の木屋さん(若旦那)
会場で出会った方々

ベルギービールの魅力
酒蔵奉行所関連
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