ベルギーとスコットランドのビールの試飲会
日時:2003年10月7日(木)
    午後5時〜9時過ぎ
場所:地ビール流通センター香地庵
     (阿佐ヶ谷)
会費:無料

※奉行所から、奉行、与力、鴻巣同心、八州回りの4名参加。
地ビールの取り扱いで有名な地ビール流通センター・香地庵では、ベルギーとスコットランドビールの特色有るビールを新規に取り扱うことになった。それを記念し今回その輸入元である(株)えぞ麦酒創業者のフレッド・カフマン氏を招き、試飲会が開催された。
 えぞ麦酒が新たに輸入したビールは、一般的なビールの概念を超えた原料を使用するちょっと変わったビールたち。しかし、それらの原料は決して新しいアイデアによる創作的なビールではなくて、過去のビール醸造の歴史に照らして、由緒正しき伝統的醸造原料による物。そうした今では本当に珍しくなった原料を使用したビールをフレッド氏自身がヨーロッパを探し歩いて見つけてきたビールというわけである。
 シランリュウ醸造所のビール5点は、西洋ソバが原料に含まれるサラSaraと古代のビール原料であるスペルト麦を使用したジョセフJosephの2種類。サラには有機栽培のものもある。ワロニア・ビールに新しい仲間が増えたことを歓迎したい。
※なお、以下のビールの紹介は、輸入元であるえぞ麦酒作成のの紹介文章を転載したものである。

奉行(左)、カフマン氏(中央)、小池さん(右)

最後は、地ビールの試飲会となった。
ベルギービール
サラ トラディショナル
Sara Traditional
(250ml/750ml)
6.0%
フランス語のそば=サラシンがネーミングの由来。ブラウン系の色をしたスパイシーな味わいのビールです。瓶内発酵しているため、長期保存ができ、開封するまで酵母が生きているのも特徴の一つ。瓶を軽く転がして、酵母を全体になじませてからお飲みください。
サラ有機栽培
Sara Organic
(250ml/750ml)
6.0%
フランス語のそば=サラシンがネーミングの由来。有機栽培のそばを使った、ブラウン系の色をしたスパイシーなビールです。瓶内発酵しているため、長期保存 ができ、開封するまで酵母が生きているのも特徴の一つ。瓶を軽く転がして、酵母を全体になじませてからお飲みください。
ジョセフ
Joseph
(250ml)
5.4%
紀元前2000年頃から栽培されてきたスペルト小麦を使った世界で唯一のビール。スペルト小麦は野生種に近い品種でヘルシー感覚抜群。瓶内発酵で、無濾過のため黄色く濁って見えますが、瓶を軽く転がしてからお飲みください。サラダやシーフードとよく合います。
スコットランドビール
ケルピー 海草ビール
Kelpie Seaweed Ale
(330ml)
4.4%
スコットランドでは伝統と旬のビールとして愛されている世界でも珍しい海藻入りの黒ビール。有機栽培の麦芽を使い、アルガイル海岸で旬の時期に収穫した生の海藻を加えることで、ほのかに潮の香りが漂います。ケルピーとはスコットラ ンドの湖に伝わる伝説の怪物の意味。魚介類や寿司に合う神秘的な味わいをお楽しみください。
ヘザーエール
Heather Ale
(330ml)
5.0%
スコットランドではポピュラーな野生の花、ヘザーをたっぷり使ったヘザー エールは世界で最も古いスタイルのビール。スコットランドモルトを100%使用 し、ヘザーの花の香りと辛口のワインのような味わいが特徴です。エスニック料理やローストチキン、チーズなどとよく合います。
グロゼット グーズベリーエール
Gooseberry Ale
(330ml)
5%
1997年ワールトビールチャンピオンシップスで銀賞を受賞したスコットラン ドの伝統的なビール。1600年代に修道院で作られていた伝統的な製法を受け継ぎ、麦汁にスコットランド産のグーズベリー(西洋すぐり)をたっぷり加えています。フルーティーな味を生かすため、濾過をせず濁っているのが特徴です。
アルバ マツ エール ALBA Pine Ale
(330ml)
7.5%
スプルース(エゾ松)とパインの葉や芽を使い、松の香りとウッディーなフレーバーが特徴。1800年代、長い航海に出た冒険家たちが健康のために飲んだと言われ、スコットランドではこのビールを飲むと双子が産まれるという言い伝えも。アルコール分7・5%の珍しいビールです。
エブラム エルダーベリー
Ebulum Elderberry Ale
(330ml)
6.5%
小麦とオート麦に、9〜10月に収穫したエルダーベリーを加えて発酵させた黒ビール。日本ではニワトコと呼ばれるエルダーベリーは不思議な力を持つ木として、スコットランドでは薬草的に利用されています。そのフルーティーな味わいは、シチューやソテーなどによく合います。
最後に、シランリュウ醸造所とは、今回限りの単発的なものではなく、今後も継続的にお付き合いしていくそうで、同醸造所のシランリュウ・ノエルやジョゼフの大瓶、ミェールなどを輸入することは考えていないのかどうか伺ったところ、「すぐには輸入はできないが、様子を見て、今後輸入していくつもりである」という回答であった。来年には、きっと新しい銘柄ののビールがラインナップに加わることであろう。さらに楽しみである。
なお、地ビール好きが集まったので、フレッド氏が帰られたあとも、店舗内では地ビールの試飲会が続けられた。

【データ】 地ビール流通センター 香地庵
東京都杉並区本天沼1-26-6
Tel:03−3390−2386
営業時間10:00〜21:00 水曜定休
http://www.h6.dion.ne.jp/~koujian/index.html
【データ】 えぞ麦酒(株)
札幌市中央区円山西町5-7-57 えぞ麦酒ビル内
Tel:011-614-0191 FAX:011-614-3392
http://www.ezo-beer.com

ベルギービールの魅力
酒蔵奉行所関連
Copyright(C) T.Nawa 2003