Chocolat  チョコレート
ベルギーのチョコレートお薦めのチョコリンク集

ベルギーのチョコレート
ベルギーのチョコレート

グランプラスにある
カカオとチョコレート博物館
(1999年オープン)
ゴディバGodivaの三代目
Jo Drapsさんが設立

 ベルギーといえば、チョコレートも欠かすことができない食べ物である。
 そのベルギー・チョコレートの特徴は、何といっても中に詰め物をした「プラリネ(PLARINE)」。今世紀初めにベルギーで開発され、現在では各社ともそのバラエティを競い合っている。そして、最高級カカオを極細にして使っているため、素晴らしくまろやかなことだ。王室御用達のチョコレート屋のほか、町のチョコ屋さんにもおいしい店が多い。
本物のチョコレートへのこだわり
 欧州が統合されることになって、チョコレートの定義をめぐり、EU内で長年論争が生じていた。
 欧州15カ国が加盟するEUは、1973年に「100%カカオがチョコ」と決め、ベルギー、独仏伊など計8ヶ国は植物油入りの製造や輸入を禁止していた。
 一方、英国、北欧各国など残り7ヶ国は植物入りを容認し、EU各国はベルギーと英国陣営に分かれて対立を続けていた。
 ストラスブールにあるEUの欧州議会は1997年10月23日、チョコレート成分に関する73年の指令を改定し、ヤシの実、マンゴーなどの植物油を、5%までに限ってカカオバターの代わりに使用することを条件付き(※注)で認めた。実際に新法令が施行されるのは3年以内とされたが、ベルギーのメーカーは納得せず、「我々のチョコが本物」とキャンペーンを始めたという。
※(注) 従来、カカオバター以外の使用を認めていない国(ベルギー、オランダ、ルクセンブルク、ドイツ、イタリア、フランス、ギリシャ、スペイン)は、今後も引き続き代替植物油脂の使用を禁止できる。また、代替植物油脂の混入率が5%以内であれば、各国で自由に基準を設定できる。
※ 日本では製品に「チョコレート」と表示するには、公正取引委員会が認定する公正取引規約により、カカオ35%以上を用い、このうちココアバターを18%使うなどの決まりがあるが、植物油の使用についての制限はない。口どけの良いものが好まれるなどの理由で植物油を使っている製品が多く、平均で5%以上は含まれているとみられる。
ベルギー王室ご用達のチョコレート(現在6メーカー)
   BELGIAN ROYAL WARRANT HOLDERS
    Fournisseur brevete de la Cour de Belgique(仏)
    Gebrevetteerd Hofleverancier van België (蘭)
  1. Godiva ゴディバ(1968〜)
  2. Galler ガレ(1994〜)
  3. Cote d'Or コード・ドール
  4. Mary メリー(1942〜)
  5. Neuhaus ノイハウス(2000〜)
  6. Wittamer ウィッタメール(2000〜)
お薦めのベルギーチョコレート
ピエール・マルコリーニ Pierre Marcolini

(Chocolatier-Patissier-Glacier-Confiseur)
ピエール・マルコリーニは、ショコラティエとしてだけでなく、パティシエ、グラシエ(アイスクリーム職人)、コンフィズリエ(ジャムや砂糖漬け菓子職人)の4つのディプロマを持つ数少ない人物である。
 4つの分野からのアプローチによるチョコレートは、ベルギーの伝統に甘んじることなく、フランスとベルギーの中間的な位置を目指したスタイルである。原料カカオの選別から全て自分で行う完全主義。カカオの産地による味わいの違いを感じて欲しいという。(なお、彼が一番好きなカカオはベネズエラのものだという。)
 チョコのパッケージは、ベルギー王室御用達のバッグ・ブランド「デルボー 」 によるデザイン。今、最も注目を集めるショコラティエである。

グランサブロン広場店
Place du Grand Sablon, 39, 1000 Brussels

マルコリーニ(左)と筆者(右)
ホームページ 日本語サイト http://www.pierremarcolini.com/
ベルギーサイト http://www.marcolini.be/
ヴィタメール Wittamer

(Patissier-Glacier-Chocolatier)
1910年オーストリア人のHenri Wittamerがサブロン広場にパン屋を開業。3代目、現在のオーナー(Henry-Paul Wittamer)が60年代にチョコレート作りも始めた。チョコレート通では、ゴディバやノイハウス以上の評価を得ている。
 本領はケーキなので、2階のティールームでケーキを食べたい。

本店(グランサブロン広場)
Place du Grand Sablon,12-13, 1000, Brussels

チョコもいいけど、
ショートケーキもすごく美味しそう
ホームページ 日本語サイト http://www.edelweiss.co.jp/wittamer/
ベルギーサイト http://www.wittamer.com/
コルネ Corne Toison D'Or
Joseph Girardi-Corneにより、1935年創業。ガイドブックにもあまり掲載されていないが、チョコレートの質はトップレベルにある。カカオの最大手の会社Callebautが最高のカカオを卸すメーカーの一つ。

ギャルリー・サン・チュベール本店
Galerie du Roi 24-26,1000 Brussels

プラリネの数々
ゴディバ Godiva

(Chocolatier - Confiseur)
1920年代に、ジョセフ・ドラップスJoseph Drapsがブリュッセルに創業。ドラップスは、季節のテーマや折々の出来事に題材を得て、創造性に富んだ粒チョコレートを次々と発表し、さらに、美しいディスプレイやラッピングでウインドウを飾った。「ゴディバ」の名は瞬く間にベルギー中に拡がり、同時に、チョコレートは高級で個性的なギフトとなった。「ゴディバ」は現在高級チョコレートの代名詞として使われるほど有名である。
 ジャン・クロード・シブレ氏(マスターショコラティエ)によると本当に厳選された良いカカオを使用しているので、値段も張るということである。

グランプラス本店
Grand'Place, 22 1000 Brussels
※本店と思えないくらい意外と小さい。

ジャン・クロード・シブレ氏
日本でも名ブランドとして名を馳せるベルギー王室御用達の「ゴディバ」。そのゴディバ マスターショコラティエを務めるのがシブレ。
ホームページ 日本語サイト http://www.godiva.co.jp/
ベルギーサイト http://www.godiva.com/
ノイハウス Neuhaus

(Chocolatier)
1857創業。ブリュッセルにおいて、薬と菓子を商う店として誕生。3代目のジャン・ノイハウスは、1912年、世界で初めてナッツ類に飴をからませてクリーム状にしたものをチョコレートの中にとじ込めた”プラリネ”を誕生させた。
 ゴディバと人気を二分し、空港の土産屋でも、高級チョコレートとして、売り場を二分している。昔ながらの手法と品質の高い材料を用いて、伝統、特色、そして格式を守り続けている。

グランプラス店
Grand-Place 27, 1000 Brussels

ギャルリー・サン・チュベール本店
Galerie de la Reine 25-27, 1000 Brussels
ホームページ 日本語サイト http://www.neuhaus.co.jp/
ベルギーサイト http://www.neuhaus.be/
ガレ Galler 

(Chocolatier)
1976創業の比較的新しい店。元は板チョコメーカーだったこともあって、ベルギーのスーパーでも板チョコは売っている。しかし、1995年王室ご用達になったように、その実力は評価されている。プラリネもいいが、24種類の板チョコレートも人気。

Grand'Place店
rue au beurre 44, 1000 Brussels

プラリネもいい
ホームページ 日本語サイト -
ベルギーサイト http://www.galler.com/
レオニダス Leonidas

ベルギーのメーカーなのにギリシャ系の名前のチョコメーカー。創業者Leonidas Kestekidisの名をとっている。
 1913年の創業以来、本物の味と品質にこだわる大人の味わいながら、安価でチョコレートを庶民に供給するメーカーである。
ベルギーの各都市を歩くと、どこの町でも通りに面してレオニダスは見つかり、いつも近所のおばちゃんでにぎわっている。
ホームページ 日本語サイト http://www.e-netshop.ne.jp/shop/leonidas/index.html
ベルギーサイト http://www.leonidas.com/
チョコレートの本
  • The Chocolate Companion (Apple Press 1995)
    製造メーカー 評価
    Wittamer
    Charlemagne
    Pierre Colas
    De Léaucour
    Godiva
    Le Chocolatier Bruyerre
    Neuhaus
    Mary
    ※Maryは日本のMaryとは別
チョコレートを知るためのリンク集
ニュース
2005.1.10 ◆アントワープの老舗チョコレート店「デルレイ」銀座にオープン
世界中に愛好家の多いベルギーチョコレート。その名店のひとつが新たに日本に上陸しました。1949年の創業以来デルレイは手作りの味へのこだわりからこれまで本店のみでチョコレートを販売してきましたが、10月末、本店以外の店舗が世界初に銀座にオープンしました。銀座店で扱う商品はすべてアントワープ本店より空輸で運ばれたもの。今までは技術的に鮮度を保つのが困難だったため、日本で販売されていなかった保存料未使用のフレッシュクリームのショコラも特別な”冷蔵庫”の使用により空輸可能となり、10種類以上のバリエーションで販売、本店の味そのままを味わえます。

DEL REY デルレイ
東京都中央区銀座5-9-19 銀座MCビル
TEL 03-3571-5200
FAX 03-3571-5221
http://www.delrey.co.jp
(2004.11.4ベルギー観光局より)
2004.3.20 ◆ブルージュにチョコレート・ミュージアムがオープン
ブルージュにチョコレート博物館が開館します。マヤ、アステカ文明までさかのぼる2500年におよぶチョコレートの歴史を語る1000点以上の展示品や最新のチョコレート製造過程が紹介されます。
 一流ショコラティエによるデモンストレーション、チョコレートに関する書籍やモールド(チョコレート型)の販売コーナーも設置されています。
 博物館はブルージュの中心マルクト広場から徒歩5分ほどシント・ヤンス広場にある歴史的な建物にあり、館内にある本物のカカオの木の上で「チョコレートの妖精」があなたをお待ちしています。
【開館時間】 毎日10:00〜17:00
【休館日】 1/1、12/24、12/25、12/31
【入場料】 一般5ユーロ、ファミリー12ユーロ
【住 所】 Sint-Jansplein B-8000 Brugge
 【URL】 http://www.choco-story.be
【お問い合わせ先】 Tel : 050/61.22.37 E-mail:info@choco-story.be

ベルギービールの魅力
酒蔵奉行所関連
Copyright(C) T.Nawa 2003 -2005